ファシジン

アメリカのニューヨーク州に本社を置くファイザー社で開発されたファシジンは、性病のトリコモナス症を改善するお薬です。日本国内で承認されているチニダゾール「F」と同じ成分のチニダゾールは、トリコモナス症の原因である原虫トリコモナスを消滅させて改善できるのはもちろん、副作用が少なく飲みやすいと定評があります。トリコモナス症は膣内に原虫が溜まりやすいことから、女性が発症することが多い病気です。主な症状は、おりものが黄色くなり泡状で悪臭がする場合や、膣まわりにかゆみや刺激感が発生します。男性の場合は尿道に感染することが多く、通常は排尿時に原虫が洗い流されるので無症状のことが多いですが、稀に前立腺炎や尿道炎などを発症します。しかし、トリコモナス症は自覚症状があらわれないことも多く気付きにくい病気なので、少しでも性器に違和感を感じた場合は感染を疑ってください。病院に行くことに抵抗がある方や、忙しくて病院に行けないという方は、ファシジンを服用して改善するのも有効な治療方法でしょう。

参考サイトについて

お薬ラボでは商品の説明書の和訳や以下のサイトなどを参考にして記載しております。
医療医薬品：チニダゾール
Wikipedia：チニダゾール

通常、一日1回の服用で4錠（2000mg）のファシジンを食後に水またはぬるま湯と一緒に飲んでください。服用後、トリコモナスを検出した場合は、検出から1週間ほど時間を空けて再度服用してください。

トリコモナス症による性感染症を改善する治療薬です。有効成分のチニダゾールが体内で原虫が繁殖するのを抑制し、死滅させる作用があります。女性に発症しやすいとされておりますが、自覚症状がないケースが30～50％ほどあります。性行為の際に痛みが出たり、黄色く臭いの強いおりものがでた場合は要注意です。男性の場合は排尿時に流れることが多いので、症状が出ることが少ないです。また、アメーバ赤痢も改善することができます。

ファシジンの副作用は少ないとされておりますが、人によっては嘔吐や吐き気、腹痛や食欲不振、頭痛やめまい、発疹やかゆみなどの報告があります。これらの症状が強く出た場合や明らかな異常を感じた場合は、すぐに服用を止めてお近くの病院に相談してください。

一日の限度量である2000mgを超えないように服用してください。ファシジンを服用する際は、服用中や服用後の3日間はアルコールは飲まないでください。症状や年齢により用量が異なりますので、専門の医師に相談することをおすすめしています。また、お薬の影響で排尿時に尿の色が薄赤色に変わる場合があります。

飲み合わせの悪いお薬がファシジンにはあります。必ず服用する前に以下を確認してください。
抗凝固剤のワルファリンと併用すると出血の原因になる場合があります。血中濃度が上昇する可能性のある避妊薬や糖尿病薬などは併用しないでください。他にも、医師から処方されるお薬や市販薬を服用されている方は、かかりつけの医師や専門医に相談してください。また、本剤の有効成分であるチニダゾールに過敏症のある方や、妊娠中の方や妊娠の可能性がある方は服用しないでください。

幼児やペットの届かないところにしっかりと管理し保管してください。高温多湿、直射日光を避けて保管してください。