足がかゆい!水虫の薬について

足や足指の間がかゆい!などの症状は水虫の可能性があります。
放置しても白癬菌(はくせんきん)が増殖していってしまうので、早めに薬で治療しましょう。
こちらのページでは水虫薬の種類や症状、原因や予防方法など詳しくご説明します。

水虫薬の種類について

近年、水虫に悩む患者さんが増えています。
年配の男性がかかりやすいイメージがあるかと思いますが、実は男女問わず女性にも増えているのです。

水虫とは正式には足白癬(あしはくせん)と呼ばれる病気で、皮膚の角質層に白癬菌(はくせんきん)というカビが繁殖してしまう病気です。
この病気は高温多湿になると活発になるので夏に悪化しやすいのですが、ブーツや革靴の中は蒸れやすいために冬でも悪化することがあります。
女性に増えている理由としてブーツやパンプスを利用することが挙げられます。

通販で購入できる水虫薬はスプレーとクリームが人気足白癬になってしまった場合、放置してはいけません。
悪化してしまいますし、二次感染の可能性がありますので症状にあった適切な対応をしましょう。

水虫の薬はクリームタイプやスプレータイプ、エアゾールタイプ、ゲルタイプなどの種類がありますので、ご自身にあったタイプを使用してください。
通販などで人気があるのはクリームタイプスプレータイプです。
また、ドラッグストアで購入できる市販薬ブテナロックはテレビCMでも放送され認知度の高い商品で効果もあります。

通販でも水虫の薬を購入することができるので、店舗で購入するのが恥ずかしい方など放置せずに早めの対処をするようにしましょう。

クリームタイプ

クリームタイプは症状の出ている皮膚とその周辺に塗り込む治療薬です。
足の指の水疱が潰れた状態(ジュクジュク)、足の裏が分厚く角化した状態の水虫に適しています。

クリームタイプの中でも、通販などで購入することができるニゾラールクリームは25年以上前から発売されており、その高い効果から人気があります。
有効成分トコナゾ―ルには高い殺菌作用があり、症状の原因である真菌の繁殖を抑えて殺菌します。
クリームタイプは足、頭皮、体部どの部分にも使用できるので、ひとつあると便利です。
ただし、爪の症状には使用できませんのでご注意ください。

スプレータイプ

患部にスプレーするだけなので、広い箇所に使用することができます。
患部に塗り込む必要がないので手を汚す必要がないので便利です。
足の指の間のカサカサした状態、水疱がつぶれていない状態、足の裏に広範囲にできた状態の症状に適しています。

通販で購入できるラミシールスプレーは、水虫の原因となる真菌の細胞膜生成に必要となる酵素を阻害する働きがあります。
これにより、真菌の繁殖を抑え、症状を改善してくれます。
ラミシールスプレーはさらりとして使い心地が良く、広範囲にスプレーすることができるので、特に頭皮など症状の広がりやすい箇所の改善に人気があります。

その他

これまで説明したクリームタイプ、スプレータイプ以外にも、液剤やゲルなど、様々なタイプの薬があります。
アルコールが入ったタイプは乾きが早いので便利です。
その他にもワセリンなどを混ぜ合わせて作られている軟膏タイプなどもあります。

それぞれのタイプに適した症状もありますし、メリットデメリットもありますので、ご自身の水虫の症状やニーズに合わせたタイプを選ぶと良いでしょう。

水虫の原因

白癬菌は角質層のケラチンを食べて繁殖する水虫になる原因についてですが、人間の皮膚の一番外側の角質層と呼ばれる部分は、死んだ細胞の集まりでできおり、ケラチンというタンパク質が含まれています。

白癬菌という水虫の菌はこの角質層に棲みつき、ケラチンを食べて繁殖しています。
白癬菌が足についたからと言ってすぐに感染するというわけではありません。
皮膚についたカビがうまく洗い流されず、カビの好む高温多湿の状態に置かれた場合、菌は繁殖を始めます。
高温多湿とは具体的に温度26度前後、湿度70%以上の状態をいいます。
この状態が続くことが繁殖の原因となります。

春から夏にかけて症状が悪化し、冬になるとおさまるという状態を繰り返していましたが、最近は暖房をつけたりブーツを履くことが多くなったことも繁殖の原因となり、冬でも水虫に悩まされている人が増えています。
毎日お風呂できれいに足を洗っていれば感染を予防することができます。

  • 足を清潔にしていない
  • 足の指がくっついて湿りやすい
  • 長時間靴を履いて長時間足が蒸れた状態になる
  • 汗をかきやすい
  • 糖尿病、免疫不全の病気がある

など該当する方は水虫になりやすいと言われているので、日ごろから足を清潔に保ち、足の蒸れを防ぐ工夫をすると良いでしょう。

水虫の症状とは?

水虫の症状は足の裏に小さな水膨れができ、その水膨れが破れて皮が剥けていく小水疱型(汗疱型)、足の指の間の皮が剥けたり、ふやけるなどの症状は趾間型と呼ばれます。
稀な症状として足の裏全体が硬くなり、ヒビやアカギレのようになる角質増殖型があります。

小水疱型や趾間型は夏場に症状が悪化するのに対して、角質増殖型は冬にひび割れが悪化して痛みを発症することがあります。
また、小水疱型と趾間型は治療をせずに長期間放置してしまうと爪の水虫である爪白癬の発症を招いてしまうことがありますが、角質増殖型は最初から一緒に発症します。

足(指・指間)

一般的な水虫は指や指の間から感染が広がることが多い病気です。
中にはかゆみのない症状もあるので、放置してしまいがちで悪化させてしまうことも少なくありません。

水虫というと病院に行くのも恥ずかしいというイメージがついてしまいがちです。
今は症状の種類によっては専門の病院に行かなくても通販やドラッグストアで治療薬を購入することができるので便利です。
ニゾラールクリームやラミシールスプレーなど、抗真菌作用や酵素阻害の働きをもつ、効果の高い薬も購入できます。
症状に気づいたら少しでも早く薬を使用することをお勧めします。

趾間型水虫

趾間型水虫は指の間から症状が出始め、強いかゆみのある水虫薬指と小指の間から症状が出始めるのが特徴です。

皮がカサカサとして剥けたり、赤くなったりしてひび割れを起こすことが多くあります。その後患部からリンパ液が出てくるので、ジクジクとした状態になり、強い痒みが伴います。

趾間型水虫は二次的な細菌感染を起こしやすく、塗り薬によってかぶれを起こしてしまうことも多くあります。

典型的な水虫らしく、夏に症状があらわれ、冬になると症状が引くので、治ったように思われがちですが、また夏になると症状が再発します。
足の指の間は成分が浸透しやすいので、他の箇所よりも塗り薬が効果的です。

水疱型水虫

水疱型水虫は小さな水ぶくれが大量発生する水虫水疱型水虫の症状は主に足の裏に小さな水膨れがたくさん発生します。
靴のうえから掻いてしまいたい!と思う人がいるほど強い痒みを伴います。

最初はあせもと勘違いして放置してしまうことが多いようですが、放置してしまうとどんどん増えていき、水膨れが破れてカサカサと皮が剥けた症状も出ます。

夏になると症状が強くでて、冬になると治まるので、治療を続けにくいことが多いようです。
足の裏は皮が分厚く成分が浸透しにくいため、お風呂上りなどで足の皮がふやけている時に塗布するのが良いです。

角質増殖型水虫

角質増殖型水虫は全体的にひび割れを起こす水虫角質増殖型水虫は、かかとや足のふちが分厚くなり、全体的にカサカサとしてひび割れを起こすことがあります。
年齢のせいかと勘違いすることも多く、放置してしまいがちな症状ですが、これは水虫です。
かゆみもないので注意が必要です。

角質増殖型水虫は季節を問わず症状があります。
カサカサした粉が落ちるので、菌をまき散らしてしまうこともあります。

広範囲に広がるので、全体に吹きかけることのできるスプレータイプの薬が便利です。
しかし、皮が分厚くなってしまっているので成分の吸収が悪いので、飲み薬のラミシールなどで治療する場合もあります。

爪白癬(つめはくせん)

爪白癬は爪に水虫菌が感染したもので放置すると爪が変形する爪白癬(つめはくせん)とは爪にできる水虫のことをいいます。

爪は皮膚の角質が分厚く変化したものですので、爪の周囲の皮膚から菌が入り込んで爪も菌に感染します。
50歳を過ぎるとかかりやすいと言われています。

初期は爪の先端や両端が白くなったり、爪に白い筋が入ったりします。
痛みやかゆみはないので、放置したり、マニキュアを塗って隠したりしてしまいがちですが、症状が進んで悪化すると爪はボロボロになり、黄色に変色して分厚くなっていきます。

爪自体が変形してしまうこともあり、歩く度に痛みを伴います。
爪はとても硬いので薬が中まで浸透しにくく、簡単に完治することができません。

症状が出始めて5年以上経っている場合、4つ以上の爪が感染している場合は特に時間がかかります。
足の水虫と違い、爪白癬は常に菌をまき散らしているため、とても感染しやすいので早急に治療が必要です。

しらくも(頭部白癬)

しらくもは爪に水虫菌が髪の毛に寄生したもので髪の毛が抜けて鱗屑が出るしらくもは水虫の菌の白癬菌が髪の毛に寄生して発症する皮膚病です。
タオルや帽子を介して感染することが多いようです。

足にできる水虫と同じように、毎日頭を洗って、清潔に保っていれば発症することはありません。
症状として、髪の毛が楕円形に抜けて、抜けた部分の頭皮の表面が剥がれ落ちた鱗屑(りんせつ)が出始めます。

これらには痛みやかゆみなどはごく弱く起こりますが、気づかない人も多く、ほとんどの人が自覚症状はありません
症状のある部分の毛は抜けたり切れたりしやすいため、円形脱毛症や脂漏性湿疹(フケ症)と間違われることもあるので注意が必要です。

しらくもになってしまった場合、頭を清潔に保ち、頭を濡れたままにせずドライヤーなどで確実に乾かすようにしてください。

また、帽子など、頭皮が蒸れない工夫も必要です。
さらに、症状にあった薬を適切に使用することが大切です。

いんきんたむし

いんきんたむしは肥満気味の方やスポーツ選手が発症しやすいいんきんたむしとは太ももや足の付け根陰部などに水虫の白癬菌が感染した皮膚疾患のことをいいます。
男性の発症率が高く、陰嚢(いんのう)にはできにくいですが、股やおしりの間に多く症状があらわれます。

症状として股間に強いかゆみと共に湿疹があらわれます。

その他にも赤くなったりカサカサしたりという症状があります。
汗などで皮膚に湿気が溜まった状態が続くと発症しやすくなり、スポーツ選手や肥満気味の人がなりやすいようです。
季節としては汗をかきやすい夏場に発症するケースが多いです。

入浴などによって体温が上がるとかゆみが増すこともあるので、強く掻いてしまうことが多いようですが、掻いてしまうと症状が悪化します。
手に白癬菌が付着してしまうので、他の人に感染してしまう可能性もあります。

水虫の予防方法

水虫の菌である白癬菌は皮膚に入り込むには12時間必要とされており、感染力は弱いと言われています。

足に菌が付いただけでは皮膚の中に入りこむことはありません。
例えば、銭湯などで菌のついたバスマットを踏んだりしても清潔を保っていれば感染することはほとんどありません。

菌の繁殖しやすい状態である、不潔な状態で蒸れやすい状態のまま菌が足の裏についていると発症してしまいます。
一度発症してしまうとなかなか完治しにくいです。

日ごろからできる予防方法として

  • 帰宅後に足の指の間まで石鹸で洗う
  • 足を乾燥させる
  • 通気性の高い靴を履く
  • 毎日同じ靴を履かない

などが挙げられます。
どれも足を清潔に保ち、高温多湿を避けるための方法です。

家族の中に水虫に感染した人がいると感染の確率は上がりますが、対策を行っていれば感染確率を下げることができます。
感染している人とバスマットやスリッパを使い分けるなどの工夫も必要です。

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