バルトレックス・ファムビル・アシビルクリームの違いを徹底比較

ヘルペスウイルスによる単純疱疹や帯状疱疹は、再発しやすい厄介な疾患です。
1度発症してしまうと、免疫力が低下したタイミングで何度でも再発を繰り返します。
治療薬にも様々な種類があり、身体に合ったお薬を選ぶことが重要です。

バルトレックス・ファムビル・アシビルクリームの比較表

バルトレックス・ファムビル・アシビルクリームの比較表今回比較していく3商品は、全てウイルス性の皮膚疾患に対する治療薬です。
効果範囲、副作用のリスク、使い方など、商品ごとに異なる特徴がありますので、ご自身に合うお薬を探す参考にしてください。

バルトレックス
バルトレックス
ファムシマック(ファムビル・ジェネリック)
ファムシマック
(ファムビル・ジェネリック)
アシビルクリーム
アシビルクリーム
効果範囲 単純疱疹、帯状疱疹、水痘、性器ヘルペスなど 単純疱疹、帯状疱疹 単純疱疹
主な副作用 肝機能数値の上昇、下痢、嘔吐、めまい、頭痛など 頭痛、傾眠、めまい、嘔吐、動悸など 刺激感、接触皮膚炎、そう痒、紅斑性発疹、皮膚乾燥など
基本的な
使い方
(単純疱疹の場合)
1回500mgを一日2回、5日間服用 1回250mgを一日3回、5日間服用 患部へ適量を一日数回、7日間塗布
価格 1箱42錠
10,110円
2箱1セット計12錠
2,850円
1本10g
1,800円
備考 先発薬 ジェネリック医薬品 ジェネリック医薬品

効果の比較

効果の比較バルトレックス、ファムビル、アシビルクリームは、いずれも性感染症治療薬として扱われがちですが、厳密には性感染症以外の皮膚疾患に対しても改善効果を発揮します。

バルトレックス 単純疱疹、帯状疱疹、水痘、性器ヘルペスなどに有効
ファムビル 単純疱疹、帯状疱疹などに有効
アシビルクリーム 単純疱疹に有効

上記の通り、3商品のうち効果範囲が最も広いのはバルトレックスです。
ただし、他のお薬にもそれぞれ特性があります。

バルトレックス

バルトレックスの効果単純疱疹や帯状疱疹、水痘(水ぼうそう)の症状改善に加え、性器ヘルペスの再発抑制、造血幹細胞移植における単純ヘルペスウイルス感染症(単純疱疹)の発症抑制などにも効果的です。
有効成分バラシクロビル塩酸塩が、ウイルス感染した細胞内へ入ってDNA複製を阻害し、増殖を妨げます。

バルトレックスは性器ヘルペスの治療薬として有名ですが、注目したいのは再発抑制を目指して服用するお薬であるという点です。
症状が何度も繰り返し発症している方に対して推奨されるものであり、初めて発症した方には別のお薬が適している場合も考えられます。
また、初回ではその症状が本当にヘルペスなのか、別の疾患によるものなのかの判断が難しい為、医療機関で相談することも念頭に置きましょう。

ファムビル

ファムビル単純疱疹及び帯状疱疹の症状改善に効果的です。
有効成分ファムシクロビルが、DNAポリメラーゼ阻害作用DNA鎖伸長阻害作用などを発揮することでウイルスの増殖を抑えます。

単純疱疹はヘルペスウイルスによって発症する皮膚疾患であり、その症状が唇周辺にあらわれれば口唇ヘルペス、性器周辺にあらわれれば性器ヘルペスと呼ばれます。
ファムビルの服用により、それらの症状の改善はもちろん、再発時の症状の悪化を防ぐことも可能です。

アシビルクリーム

アシビルクリーム単純疱疹の症状改善に効果的です。
有効成分アシクロビルが、ヘルペスウイルスのDNA鎖の伸長を停止させることで複製を阻害します。

アシクロビルは内服薬であれば帯状疱疹や水痘にも作用しますが、外用薬は単純疱疹に対して使用するのが一般的です。
症状が軽微かつ局所的な場合に、素早く手軽に使えるアシビルクリームが推奨されます。

副作用の比較

副作用の比較基本的には、内服薬であるバルトレックスとファムビルの方が副作用のリスクが高いとされています。
成分を体内で吸収する必要がある為です。
外用薬であるアシビルクリームの場合、患部のみに成分が行き渡ることから、全身性の副作用や重篤な副作用が生じる心配はほぼありません。

バルトレックスの重篤な副作用
アナフィラキシーショック、アナフィラキシー、汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少、播種性血管内凝固症候群(DIC)、血小板減少性紫斑病、急性腎障害、尿細管間質性腎炎、精神神経症状、中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、呼吸抑制、無呼吸、間質性肺炎、肝炎、肝機能障害、黄疸、急性膵炎
ファムビルの重篤な副作用
精神神経症状、重篤な皮膚障害、急性腎障害、横紋筋融解症、ショック、アナフィラキシー、汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少、血小板減少性紫斑病、呼吸抑制、間質性肺炎、肝炎、肝機能障害、黄疸、急性膵炎
アシビルクリームの重篤な副作用
特になし

また、各商品の主な副作用は以下の通りです。

バルトレックス
バルトレックス
ファムシマック(ファムビル・ジェネリック)
ファムシマック
(ファムビル・ジェネリック)
アシビルクリーム
アシビルクリーム
精神神経系 頭痛、めまい、意識低下 頭痛、傾眠、めまいなど -
腎臓 腎障害、排尿困難、尿閉 尿中蛋白陽性、BUN増加、血中クレアチニン増加、尿中血陽性など -
血液 - 白血球数増加、白血球数減少、赤血球数減少、ヘモグロビン減少、ヘマトクリット減少、好酸球増加、血小板数増加など -
肝臓 肝機能検査値の上昇 ALT増加、AST増加、LDH増加、尿中ウロビリノーゲン増加、γ-GTP増加、ALP増加、黄疸など -
消化器 腹痛、下痢、腹部不快感、嘔気、嘔吐 下痢、悪心、腹部不快感、腹痛、口渇、嘔吐、口唇乾燥、便秘など -
過敏症 発疹、蕁麻疹、そう痒、光線過敏症など 動悸など 血管性浮腫、蕁麻疹
皮膚 - 白血球破砕性血管炎など 刺激感、接触皮膚炎、そう痒、紅斑性発疹、皮膚乾燥など
循環器 - 動悸など -
その他 - CK増加、血中カリウム増加、倦怠感、発熱、尿糖陽性など -

参考:医療用医薬品「バルトレックス」

参考:医療用医薬品「ファムビル」

参考:医療用医薬品「ゾビラックス(アシクロビル)」

バルトレックスとファムビルは、どちらも成分が尿中へ溶けて排泄されます。
腎機能が低下している方が使用すると、成分を正常に排泄できず、血中濃度が高まって副作用を起こしやすくなるので注意が必要です。
また、意識障害が起こる可能性を考慮し、服用後の危険作業(自動車の運転を含む)はお控えください。

使い方の比較

使い方の比較成人の方が使用する場合の、それぞれの使用方法は以下の通りです。

バルトレックス
バルトレックス
ファムシマック(ファムビル・ジェネリック)
ファムシマック
(ファムビル・ジェネリック)
アシビルクリーム
アシビルクリーム
単純疱疹 1回500mgを一日2回、5日間服用 1回250mgを一日3回、5日間服用 患部へ適量を一日数回、7日間塗布
帯状疱疹 1回1000mgを一日3回、7日間服用 1回500mgを一日3回、7日間服用 -
水痘 1回1000mgを一日3回、5~7日間服用 - -
性器ヘルペス
(再発抑制)
1回500mgを一日1回服用
(HIV感染者の方は1回500mgを一日2回服用)
- -

上記の他、バルトレックスを造血幹細胞移植における単純ヘルペスウイルス感染症(単純疱疹)の発症抑制に使用する場合は、1回500mgを一日2回、造血幹細胞移植施行7日前~施行後35日まで服用してください。
腎機能が低下している方がバルトレックスもしくはファムビルを使用する場合には、適切な用法・用量が変わる可能性がありますので、専門の医師や薬剤師に相談しましょう。

ファムビルのPIT療法

ファムビルのPIT療法単純疱疹の再発抑制にファムビルを用いる場合、PIT療法を勧められるケースもあります。
PITは「患者主導の治療」を意味するPatient Initiated Therapyの略称です。
予めお薬を処方してもらい、再発に伴う初期症状を自覚した段階で、医療機関を受診せずに自身の判断で服用します。
その際は、1回1000mgを2回服用しましょう。

ヘルペスの再発時は、患部に痒みや違和感のような独特の知覚症状があらわれる為、すでに何度か経験している方はその予兆が掴みやすいです。
早めに対策を打っておくことで、症状の悪化を食い止められるかもしれません。

参考:日本皮膚科学会「ファムビル 250mg 錠の単純疱疹の用法・用量追加について」

価格の比較

価格の比較お薬ラボでは、バルトレックス、ファムシマック(ファムビル・ジェネリック)、アシビルクリームを、それぞれ以下の価格で取り扱っております。

バルトレックス
(成分量500mg)
ファムシマック
(成分量250mg)
アシビルクリーム
(成分量5%)
1箱42錠
10,110円
2箱1セット計12錠
2,850円
1本10g
1,800円

ファムシマックとアシビルクリームはジェネリック医薬品なので、先発薬よりもお買い求めやすい価格となっています。
ただし、ファムシマックに関しては、PIT療法ではない一般的な飲み方をする場合、1度の治療で最低15錠は必要になる為、1セット(12錠)だけでは足りません。
使用期限を確認しながら、まとめ買いしておくことをおすすめします。

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