HIVとその他の病気

HIVとその他の病気一覧

子宮頸管炎

子宮頸管炎は微生物による感染やウイルス感染、アレルギーによって感染します

子宮頸管炎とは、頸管粘膜の炎症によるもので、単独で炎症が起こることはほぼありません。ほとんどの場合、微生物による感染やウイルス感染、アレルギーによって感染します。また、コンドームやタンポンを長時間使用すると、細菌が繁殖してしまい、子宮頸管に炎症を起こしてしまう場合もあります。なかでもクラミジアや梅毒、原虫トリコモナスやアメーバなどの微生物による感染が一番多いといわれています。子宮頸管炎は感染部位が上方向に行くことから上行性感染とも呼ばれています。子宮頸管炎から子宮内膜炎、卵管炎、骨盤感染症、腹膜炎そして不妊症へと広がっていきます。特にクラミジアの感染による子宮頸管炎は、自覚症状がなく放ってしまうと不妊症になる可能性が非常に高く大きな問題になっています。ですが、早期発見!早期治療!をすることで不妊症を防ぐことができます。

症状に特徴があり、急性の場合、膿のようなおりものが増え、放っておくと炎症が広がり発熱や腰痛、下腹部痛を伴います。慢性の場合、炎症により子宮頸管部が肥大して粘りの高い黄白色のおりものが増え、放っておくと腰痛や性行為に強い痛みを感じます。このような症状があらわれたり性行為後に違和感を感じた際は、医師や専門医に相談することをお勧めします。病院にいくことや人に話すことに抵抗がある方は、性感染症治療薬のアジーレボフロックスなどをオススメします。


アメーバ赤痢

アメーバ赤痢は赤痢アメーバという寄生虫が消化器系に感染する性感染症です

アメーバ赤痢とは、赤痢アメーバという寄生虫が消化器系に感染する性感染症です。国内では、年間に約800件の感染が確認されており、最悪の場合、死亡することもある感染症です。感染した方が排泄する糞便や、寄生虫によって汚染された水や食物を口にすることにより感染します。また、衛生環境の整っていない熱帯諸国で感染するケースか、特に男性同性愛者が感染する傾向があり、リミングという肛門と口が接触する行為で、口の中に糞便が入ってしまい感染してしまうのです。近年では、風俗店の発展により、肛門へのサービスが多様化してしまい、これもまた感染の原因になっていますので、十分に注意が必要です。

赤痢アメーバは2種類あり、「シスト」「栄養型」です。
シストは、消化器系から侵入し、発症します。シストは腸内で孵化し、増殖をして、腸壁などに炎症を起こします。場合によっては、肝臓などにも範囲を広げてしまうこともあります。症状は、赤痢アメーバ性大腸炎の場合、下痢や粘血便、下腹部痛などです。膿がたまる、赤痢アメーバ性肝膿瘍の場合、発熱や寝汗、上腹部痛や肝腫大などです。
栄養型は、体内でシストを生成しますが、排便時に一緒に排泄されます。栄養型は、排出されてしまうと、存在することができません。ですがシストは強力なので、体外でも存在することができるので、感染してしまうのです。排便時に、トイレットペーパーに血液が付着していたなど、異常を感じたときは、直ぐに、かかりつけの医師や専門医に相談するようにしましょう。ですが、人に話すことが恥ずかしい方やなかなか病院に行くことができない方は、内服薬のファシジンなどがオススメです。


軟性下疳

軟性下疳は軟性下疳菌が肛門性交や口腔性交などで性器や口などに接触し、感染してしまう性感染症です

軟性下疳とは、軟性下疳菌という菌を保有している方が、性行為、肛門性交や口腔性交などで性器や口などに接触し、感染してしまう性感染症です。日本での感染はほとんど見られませんが、海外旅行などで菌を持ち帰り感染してしまうと、日本での感染も広がり、HIVのリスクを高める可能性があります。

男女ともに同じ症状があらわれます。男性の場合、亀頭や包皮の内側などに、女性の場合、陰唇や外陰部などに、豆粒ほどのコブのようなものができます。コブは、次第に潰れてしまい、その後強く痛みがでます。感染しやすいのはこの時で、潰れた後に患部に性器や口で触れてしまうと、直ぐに感染します。潜伏期間は2~7日ほどで症状があらわれてきます。潰れた患部を放置してしまうと、どんどん拡大していきますので、早めに治療することが重要です。また、パートナーがいる方は、一緒に感染してしまうことが多いようなので、一人で治療する前に相談することも必要になります。治療薬はアジーなどが効果的です。


カンジタ症

カンジダ症は常在菌であるカンジダ菌による感染症で、性感染症ではありません。

カンジダ症とは、膣カンジダとも呼ばれ、特に女性に多い感染病です。カンジダ菌というカビの1種で、健康な女性であっても持っている常在菌で性感染症と少し違う性質なので、性感染症(STD)ではありません。カンジダ症は、性行為で感染することもありますが、風邪や疲れ、ストレスやホルモンの変化(生理前)などの、自己感染の方が多いようです。

男性の場合は、包茎の方に、まれに感染することもあるようですが、症状としてあらわれることは、ほとんどありません。万が一、症状してあらわれる場合は、亀頭が痒くなる、ただれる、小さな水泡ができるなどで、まれに尿道炎を起こすとの報告があります。女性の場合は、膣や外陰部に症状があらわれ、痒みや炎症、性行痛や排尿痛、ヨーグルト状のおりものなどです。性器だけではなく、口から感染することもあるそうです。また、カンジダ症は、高温多湿の場所を好むので、通気性の悪い下着やジーンズなどは、サマーシーズンは避けた方が良いでしょう。他に入浴や水泳後などは、よく乾かし、生理中以外のナプキンの使用は避けるようにしましょう。健康的な生活を心がけることも大事です。治療薬はアジーなどが効果的です。


HIVについて

HIVとは、エイズウイルスのことで正式名称は「ヒト免疫不全ウイルス」といい免疫を低下させるウイルスのことを言います。エイズウイルスに感染することでHIV感染者となります。免疫力が日に日に低下していき、健康な方なら何ともない、菌やウイルスでいろんな病気が起こってしまいます。その病気が23種類(カンジタ症やサルモネラ菌血症、単純ヘルペスウイルスなど)の病気にあてはまるとエイズ発症となります。

HIV感染症やエイズについて、怖がったり避けたりしていませんか?
正しい知識を持つことが重要です。エイズウイルスは誰でも感染する可能性があるため予防が大切なのです。
皆様がHIV感染者に対して差別や偏見をなくし、予防をして自身の健康を守り、愛する人を大切にしてもらえたら何よりです。
エイズウイルスの感染から発症までの流れ
まずは、3つの感染経路について説明します。
1つめは、性行為による感染で、セックス、アナルセックス、オーラルセックスで感染します。
予防として行為を開始してから終わりまでしっかりとコンドームをつけるようにしましょう。
2つめは、血液による感染で、主に注射針の使い回しです。
医療機関の注射器は全て使い捨てです。ですので、麻薬などの注射器の使い回しは絶対にしてはいけません!
3つめは、母子感染によるもので、母親が感染している状態で何も対応をせずに妊娠して出産をすると赤ちゃんに感染してしまいます。妊娠したら、妊婦検診の際にHIV検査を受けことができますので、つよくお勧めします。万が一、妊娠中にHIVに感染していたとしても、医師の指示のもと治療を行えば母子感染の確率が大幅に下げることができますので、不安にならずに健康な赤ちゃんを産むことに集中しましょう。
また、エイズウイルスは自宅や職場、公共施設などの場所、つまり日常生活ではほぼ感染することありません。HIVに感染している方も予防をすることが大事になります。それは、自身と違う種類のHIVに感染して重複してしまいますと、お薬が効きにくくなる可能性がありますので注意しましょう。感染により免疫力が低下しているので、他の感染症にうつりやすくなってしまい、症状も通常より重くつらくなる場合もあります。

以上のことから感染していても、感染していなくても、性行為の際はパートナーとお互いに安全な性行為をすることを心がけておきましょう。世界の感染状況は、アフリカ南部に全体の2/3と集中していますが、日本を含むアジア圏内は新規感染者増加の勢いが世界で最も強い地域となっていますので、何度もお伝えしますが、予防がとても重要なのです。自宅で簡単にできるHIV検査キット(採血)HIV検査キット(唾液)などがあります。