アイピルの偽物に注意!
海外医薬品は偽物が横行している可能性が多くあります。
有名で需要の高いお薬は特に被害が多く、アイピルも例外ではありません。
騙されない為に、本物との見分け方を知っておきましょう。
偽物を飲むとどうなる?
偽物と知らずに服用してしまった場合、正しい効果が得られない、身体に異常をきたす、といった問題が生じる可能性が高いです。
避妊に失敗する
アイピルは妊娠を回避したい時に利用するアフターピル(緊急避妊薬)ですが、偽物の場合は飲んでも避妊に失敗する恐れがあります。
原因として考えられるのは、錠剤に適切な成分が配合されていないことです。
正規品にはレボノルゲストレルという有効成分が含まれており、強力な排卵抑制作用によって妊娠を妨げます。
一方、偽物は見た目だけを忠実に再現し、肝心の有効成分が配合されていないまたは、配合されていても適正量ではないケースが多いのです。
成分が配合されていない偽薬の場合は、避妊に失敗するのですぐに真偽が判明しますが、厄介なのは正しい成分と不要な成分が混合している場合です。
避妊に成功してしまった為にその場では異変に気付かず、数ヶ月、あるいは数年単位の時間をかけて身体が蝕まれ、突然身に覚えのない疾患となってあらわれる、といったケースも十分に考えられます。
健康被害が出る
偽物のアイピルを服用すると、何らかの健康被害があらわれる場合があります。
こちらは主に、製造環境や配合成分の問題です。
正規品のお薬は、衛生面や作業工程に細心の注意を払い、十分な管理体制の下で製造されています。
命にかかわる製品を扱うのですから、当然の配慮です。
ところが、粗悪品はどのような環境で製造されているのか分かりません。
清潔感のない工場で、異物混入も気にせず作られている可能性すらあります。
また、本来含まれているべきものとは異なる成分が配合されているケースも考えられるでしょう。
正規品であれば起こり得ない作用が確認された、使用者の体調や体質を鑑みた場合に摂取してはいけない成分だった、などの事態が懸念されます。
偽物の見分け方
お薬が本物かどうか見分けるのは、なかなか難しいです。
迷った時は使わない、もしくは以下を参考に検討するなどしてみてください。
商品画像を検索して比較する
購入前または、購入後お手元に届いた段階で、改めて商品について検索しましょう。
その際、参照するのは製造メーカーの公式サイトや専門の医療機関が運営するサイトにしてください。
アイピルの場合、前者はシプラ社(Cipla)もしくはピラマルヘルスケア社(Piramal Healthcare)、後者は産婦人科を専門としている医療機関です。
信頼できるサイトで商品画像を調べ、パッケージのデザインを確認してください。
商品名、文字や絵柄のデザイン、錠数(本物は1箱につき1錠)、全体の色味、メーカー名など、細部まで可能な限り細かく比較し、少しでも違いがあれば偽造の疑いがあります。
メーカーに問い合わせる
正規品の場合、パッケージのどこかに製造番号が記載されているはずです。
その番号を控えた上で、製造メーカーにメールなどで問い合わせてみましょう。
海外のメーカーなので現地の言葉でのやり取りとなりますが、信憑性の高い情報を得ることができます。
偽物を飲まない為に
偽物のお薬を避けるには、何よりも購入方法に注意が必要です。
アイピルは市販されていない為、入手経路が限定されています。
病院で処方してもらう
確実に正規品を購入したい場合は、専門の医療機関で処方してもらいましょう。
産婦人科を受診し、医師の診察を受け、処方せんを受け取って購入する、というのが最も正当な入手方法です。
基本的にアフターピルは自由診療であり、保険が適用されないことから、費用はそれなりにかかりますが、偽物を購入する可能性はほぼありません。
海外通販に注意
海外医薬品を個人輸入する方法でも、アイピルを入手することは可能です。
ただ、個人輸入は偽物を買ってしまったり、詐欺に遭ってしまったりするリスクも高いとされています。
危険なサイトが存在していることを常に念頭に置き、信頼できる業者を選定しましょう。
お薬ラボでは、お電話やメールなどからの質疑応答も承っております。
ご不明点などがあれば、お気軽にカスタマーまでご連絡ください。
参考サイト:厚生労働省「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」