シプモルヌ（モルヌピラビル）

インドに本社を置くシプラ社（Cipla）で開発されたシプモルヌは、アメリカのメルク社が開発した抗ウイルス薬ラブゲリオのジェネリック医薬品です。有効成分は日本国内で2021年12月に新型コロナ感染症に対する治療薬として特例承認されたモルヌピラビルになります。RNA依存性RNAポリメラーゼに作用して、ウイルスRNAの配列にエラーを起こし、ウイルスの増殖を阻害する効果があります。日本国内の3施設を含む107施設で行われた臨床試験で、発症5日以内の治療開始で偽薬群の重症化が699名中68名に対し、治療群の重症化は709名中48名と相対的リスクが30％減少したと結果が出ています。また、東京大学の研究グループが行った新型コロナウイルス変異株・オミクロン株に対する治療薬の効果を検証によると、デルタ株と同レベルでオミクロン株の増殖を抑制する効果が示されたとの発表がされました。

参考サイトについて

お薬ラボでは商品の説明書の和訳や以下のサイトなどを参考にして記載しております。
医療医薬品： モルヌピラビル
Wikipedia：モルヌピラビル
厚生労働省：新型コロナウイルス治療薬の特例承認について

一日2回、1回あたり4カプセル（モルヌピラビル800mg）を5日間服用してください。

シプモルヌの有効成分モルヌピラビルは、新型コロナウイルスに感染した軽症～中等症の方の重症化リスクを防ぐ効果があります。成分が体内で代謝され、NHC-TP（リボヌクレオシド三リン酸化体）にリン酸化されることでNHC-TPがウイルス由来のRNA依存性RNAポリメラーゼによりウイルスRNAに取り込まれます。その結果、ウイルスRNAの配列にエラーが増加し、ウイルスの増殖が阻害されます。

副作用は下痢、悪心、嘔吐、めまい、頭痛、発疹などが報告されています。これらの症状が強くあらわれた場合や、異変を感じた場合はすぐに服用を中止してください。中止後も症状が改善されない場合は医師の診察を受けてください。

シプモルヌは新型コロナウイルスに感染した軽症～中等症の方に有効ですが、重症度の高い方への有効性は確立していません。また、症状発現から6日目以降に服用を開始した場合における有効性を裏付けるデータは得られていません。妊娠可能な女性は、本剤服用中や服用後に一定期間は適切な避妊を行ってください。

以下に該当する方の服用はできません。
・妊娠中の方、妊娠の可能性のある方、授乳中の方
・18歳未満の方
・本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある方

確認中

高温多湿や直射日光を避け、涼しげな場所で保管してください。また、お子様が誤飲してしまわないように注意して保管してください。

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