ファシジン

ファシジンの詳細

ファシジンはトリコモナス症の治療薬です。
腟トリコモナスと呼ばれる原虫の繁殖を抑制し、症状を和らげます。
世界的に有名なアメリカの大手製薬会社ファイザー社が開発を手掛けました。

トリコモナス症とは？

性器や内性器が腟トリコモナス原虫に感染し、不快な症状を引き起こす性感染症です。
女性の方が発症しやすい傾向にあり、陰部にかゆみや痛みが生じる他、おりものの変化（泡状で黄色くなる、悪臭を伴うなど）もみられます。
男性の場合、通常は排尿時に原虫が洗い流されるので無症状のケースがほとんどですが、稀に前立腺炎や尿道炎などを発症するようです。
病院に行くことに抵抗がある方や、忙しくて病院に行けないという方は、ファシジンを服用して改善を図るのも有効な手段と言えるでしょう。

成人の場合、1回2000mgを服用してください。
投薬終了後に腟トリコモナスを検出した際は、投薬終了時より少なくとも1週間くらいの間隔を置いてから再度服用しましょう。
詳細は専門の医師へご相談ください。

ファシジンの効果

ファシジンは、トリコモナス症（腟トリコモナスによる感染症）の症状改善に効果的です。
有効成分チニダゾールが、症状を引き起こす原虫の繁殖を抑制します。

主な副作用

ファシジンの主な副作用として、発疹、嘔吐、下痢、白血球減少、頭痛、口渇、倦怠感、尿着色などが報告されています。
これらの他にも、服用後に気になる症状があらわれた場合には、直ちに医療機関を受診してください。

ファシジンの服用に注意が必要な方

これらの他にも、現在治療中の疾患などがある方は事前に必ずかかりつけの医師へ相談しましょう。

基本的な注意事項

アルコールと併用した場合に、腹部の疝痛や嘔吐、潮紅などの症状があらわれたケースが報告されています。
ファシジンの服用期間中及び服用後3日間は、アルコールの摂取を控えるようにしましょう。
高齢者の方の服用には注意が必要です。
服用間隔に気を付けるなど、慎重な摂取と入念な経過観察を心掛けてください。
また、治療中の疾患がある方は、事前にかかりつけの医師へ相談しましょう。

ファシジンの併用禁忌

本剤の併用禁忌薬は、現在報告されておりません。

併用に注意が必要なお薬

本剤の併用注意薬は、現在報告されておりません。
ただし、現在治療している疾患や常用しているお薬がある方は、事前にかかりつけの医師に相談してください。

直射日光の当たる場所や湿気の多い場所、高温の場所を避けて保管してください。
小さなお子様やペットの手が届かない場所で保管してください。

参考サイトについて

お薬ラボでは商品の説明書の和訳や以下のサイトなどを参考にして記載しております。

医療医薬品：チニダゾール

Wikipedia：チニダゾール

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