ゾビラックス

医薬品開発でとても知名度が高いグラクソスミスクライン社（GSK）で開発されたゾビラックスは、皮膚や粘膜に水ぶくれができるヘルペス・水ぼうそう・帯状疱疹などに用いられる抗ウイルス薬です。「ヘルペスの治療薬といえばゾビラックス！」と言われているほど多くの病院で処方され、副作用が少ないことから多くの方から支持されております。有効成分であるアシクロビルは、ウイルス感染細胞内で活性化してDNA鎖の伸長を停止させ、複製を阻害して繁殖を抑制・殺菌します。ヘルペスは初期感染で再発する割合は7割以上と言われているほど再発率が高いです。また、出産時にヘルペスを発症している場合は、帝王切開を医者から勧められるほど母子感染をする可能性も高くなります。早期治療でゾビラックスを服用することにより、症状が悪化するのを防ぐことができ、再発や転移をしにくくする予防効果もあります。感染に気付いた際には、放置せずに早期治療するように心掛けましょう。

参考サイトについて

お薬ラボでは商品の説明書の和訳や以下のサイトなどを参考にして記載しております。
医療医薬品：アシクロビル
Wikipedia：アシクロビル

症状や年齢（成人、小児）によって用量が異なりますのでよく読んでから服用してください。ゾビラックスは多めの水またはぬるま湯と一緒に飲んでください。

【成人】
・単純ヘルペス（口唇ヘルペスや性器ヘルペスなど）
一日5回、1回200mgを服用してください。
・造血幹細胞移植における単純ヘルペスの発症抑制
一日5回、1回200mgを骨髄移植を行う7日前から35日まで服用してください。
・帯状疱疹
一日5回、1回800mgを服用してください。
※一日5回に分けて服用する際の例は、朝食後、昼食後、16時頃、夕食後、就寝前など。

【小児】
・水ぼうそう
一日4回、体重1kgに対して1回20mgを服用してください。ただし、一日の最高用量は800mgです。
・単純疱疹
一日4回、体重1kgに対して1回20mgを服用してください。ただし、一日の最高用量は200mgです。
・帯状疱疹
一日4回、体重1kgに対して1回20mgを服用してください。ただし、一日の最高用量は800mgです。
・造血幹細胞移植における単純ヘルペスの発症抑制
一日4回、体重1kgに対して1回20mgを骨髄移植を行う7日前から35日まで服用してください。ただし、一日の最高用量は200mgです。
・性器ヘルペスの再発抑制
一日4回、体重1kgに対して1回20mgを服用してください。ただし、一日の最高用量は200mgです。

※年齢や症状により増減してください。
※錠剤を半錠にする場合、ピルカッターなどで半分に割ると便利です。

本剤は、水ぼうそう（水痘）、単純疱疹、帯状疱疹、造血幹細胞移植における単純ヘルペスウイルス感染症（単純疱疹）の発症抑制、性器ヘルペスの再発抑制などに効果があります。有効成分のアシクロビルが病原菌の増殖を妨げる作用がある為、症状を抑える作用があります。また、完治後も使用し続けることで、再発や感染を防ぐ予防効果もあります。

ゾビラックスの副作用は少ないとされていますが、人によってはかゆみや発疹、目まいや眠気、頭痛や下痢や腹痛、嘔吐や胃痛などの報告があります。万が一、これらの症状や身体に異常を感じた際は、すぐに服用を止めてください。服用を止めても症状が変わらない場合はお近くの病院に相談してください。

服用は発病に近ければ近いほど効果があるので、病気に気付いた時点でなるべく早く服用してください。万が一、ゾビラックスを飲み忘れてしまった場合は、過剰に服用はせず通常通りに服用してください。また、症状が治らない、悪化するなど回復が見込めない場合は、服用を中断しすぐに病院で診察を受けてください。腎障害や腎機能が低下している方、高齢者や妊娠中の方もしくは妊娠の可能性がある方、精神神経症状や腎機能障害をお持ちの方は医師にご相談ください。

ゾビラックスには併用注意薬があります。
・プロベネシド（ベネシッド）
・シメチジン（タガメット）
・モフェチル（セルセプト）
・テオフィリン（テオドール）
上記以外でも常用しているお薬がある方は、担当の医師に確認をしてから服用してください。

直射日光やライトを避け、ジメジメとしたところに保管しないようにお願いします。また、幼児の手が届かないところに保管してしっかりと管理してください。