マクトリン（マクサルトジェネリック）

マクトリンは、偏頭痛に特化した治療薬マクサルトのジェネリック医薬品であり、Asle pharmaceuticals社から発売されました。偏頭痛とは血管が拡張することにより、ズキズキと拍動性の痛みを感じる頭痛を言います。こめかみから目のあたりで発作的に痛みを伴い、数時間～数日間も続くことがあります。片側が痛いことが多いですが、両側で痛むこともあり、この痛みに伴って、光や音、匂いに過敏になるのが特徴的です。女性ホルモンととても関連がある為に女性に多い頭痛で、特に20～40代の女性に起こりやすいようです。目の前にある仕事や家事などに一切手をつけられなくなるほどの痛みが伴いと何もできなくなってしまいます。マクトリンなどの鎮痛薬の服用は大変重要です。偏頭痛の原因の1つである血管の拡張と炎症に対し、広がりすぎた脳の血管を元に戻し、痛みを引き起こす原因である脳の三叉神経に作用します。そして、神経ペプチドという痛みの根源物質が放出することを抑え、痛みを取り除く効果があります。

偏頭痛時にマクトリンを一日1回1錠として、水またはぬるま湯で服用してください。効果が不十分なときには、追加投与することができますが、前回の投与から2時間以上あけるようにしてください。一日の総投与量を20mg以内とします。本剤は前兆・予兆のタイミングで服用しても効果を得ることができませんので、偏頭痛の頭痛発現時に限り服用してください。偏頭痛が発症して1時間以内には服用するようにしてください。発作が発症してから1時間以上経ってから服用した場合、効果が半減してしまいますので、外出時には携帯することをおすすめします。マクトリン服用により全く効果がない場合は、その発作に対して追加投与をせず、かかりつけ医師へ相談してください。

マクトリンは偏頭痛発作へ速やかに対処します。服用後たったの30分で痛みを改善し、1時間で最高血中濃度に到達します。高い消失頭痛消失率に加え、偏頭痛に伴う随伴症状（悪心、嘔吐、光過敏、音過敏）の改善に優れた効果があります。

主な副作用は傾眠、倦怠感、めまい、口渇、脱力、悪心、感覚減退があります。重い副作用としてはアナフィラキシーショック、不整脈、狭心症あるいは心筋梗塞を含む虚血性心疾患様症状、頻脈、てんかん発作、血管浮腫、中毒性表皮壊死症、呼吸困難、失神などを起こすことがあります。万が一、異常があった場合には、服用を中止してかかりつけ医師にご相談ください。

偏頭痛あるいは本剤投与により眠気を催すことがありますので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械操作に従事しないように十分に注意してください。マクトリンを服用してから胸痛や胸部圧迫感などの一過性の症状があらわれることがあります。このような症状が虚血性心疾患によると思われる場合には、以後の服用を中止し、虚血性心疾患の有無を調べる為の適切な検査を行ってください。心血管系の疾患がない方においても、重篤な心疾患が極めて稀に発生することがあります。このような場合は以後の服用を中止してください。虚血性心疾患を疑わせる重篤な不整脈のある方、閉経後の女性、40歳以上の男性、冠動脈疾患の危険因子を有する方は十分にご注意ください。

マクトリンには飲み合わせの悪い併用禁忌薬があります。下記の成分や医薬品とマクトリンを併用して服用すると血圧上昇または血管攣縮が増強されるおそれがあります。また、MAO阻害剤と併用すると、本剤及び活性代謝物の消失半減期が延長し、血中濃度が増加する危険性があります。
・エルゴタミン製剤
・エルゴタミン
・酒石酸塩
・無水カフェイン
・イソプロピルアンチピリン
・ジヒドロエル
・ゴタミンメシル酸塩
・エルゴメトリンマレイン酸塩
・メチルエルゴ
・メトリンマレイン酸塩（メテルギン）など

マクトリンは小児の届かない、直射日光や高温多湿を避けた場所に保管してください。また、本剤は吸湿性の為、服用直前まで外袋を開封しないようにしてください。