ケトクリーム

MMO社（Med Manor Organics Pvt Ltd）が開発したケトクリームは、皮膚真菌症を治療する抗真菌薬です。日本でも人気の処方薬であるニゾラールクリームと同じ成分ケトコナゾールが配合されています。主に水虫やいんきんたむし、カンジダ症、癜風などの真菌細胞膜合成を阻害する抗真菌作用により、症状を改善します。また、脂漏性皮膚炎の症状緩和にも有効です。近年ではヒールやブーツなどを履く機会が増えたことなどから、皮膚疾患の方は若い女性にも増えているといわれています。デリケートな悩みであることから人に相談しづらいですし、病院にも行きにくいので症状に気づいても放置してしまいがちです。長期間放置してしまうと悪化する一方ですし、いざ治療を始めても完治に時間がかかってしまいます。また、こうした白癬菌による皮膚疾患は強い感染力がある為、家族やパートナーにも感染する恐れがあります。身近な人を守る為にも早めの治療をおすすめします。

参考サイトについて

お薬ラボでは商品の説明書の和訳や以下のサイトなどを参考にして記載しております。
医療医薬品：ケトコナゾール
Wikipedia：ケトコナゾール

治療する症状によってケトクリームの使用方法は異なりますので、必ず症状を確認してから使用してください。汚れた手で塗布すると菌が付着して症状が悪化する可能性がありますので清潔な指で塗布してください。
・水虫やカンジタ症やいんきんたむしなどの皮膚真菌症治療の場合
一日1回、清潔にした患部に直接塗布します。
・脂漏性皮膚炎の場合
一日2回、患部に直接塗布します。

どの症状に使用する場合でも、完治する前に使用を途中で止めてしまうと完治はせずに再発してしまいます。皮膚の生まれ変わりの周期とされるターンオーバーを待つ為、最低でも4週間の使用が推奨されています。特にありがちなのが、夏場に症状が悪化して冬場は症状が落ち着く傾向にあります。冬場は完治したと勘違いしやすいので、完治したと感じても止めずに使用期限を守ってください。

ケトクリームには白癬菌を原因とした水虫やカンジダ症、いんきんたむしなどの原因となる真菌の増殖を抑える高い効果があります。真菌の細胞を構成する役割のエルゴステロールという物質の働きを阻害することで増殖を止めて症状を改善します。ケトコナゾールを有効成分とした治療薬には内服薬もありますが、本剤はクリームタイプで直接塗布できるので、内服薬よりも早く症状を抑えることを期待できます。

主な副作用として、蕁麻疹やかゆみや皮膚の赤身、刺激感や発疹などが報告されています。このような症状を感じた場合や、これ以外の異変を感じた場合はすぐに使用を止めてください。使用を止めても症状が変わらない場合はお近くの病院にご相談ください。

ケトクリームを塗布する際は手、患部を必ず清潔にしてから使用してください。必要以上に塗布したり、塗布する回数を増やしたとしても治癒が早まることはありませんので、必ず用法容量を守って使用してください。早期治癒の為に毎日欠かさずを塗布してください。本剤が目に入らないように注意して使用してください。目に入ってしまった場合はすぐに水でよく洗い流してください。痛みや腫れなどの症状が発生した場合は専門医に相談してください。妊娠中もしくは妊娠の可能性がある方、授乳中の方は担当の医師に相談をしてから使用を決めてください。使用期限の過ぎたものは使用しないでください。本剤に配合されている有効成分にアレルギーのある方の使用はお控えください。

ケトクリームに併用禁忌薬はございませんが、持病などで常用しているお薬のある方は担当の医師に相談をしてから使用を決めてください。

直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい場所に保管してください。小さなお子様の誤飲などは大変危険ですので手が届かない場所に保管してください。