カバージェクト

アメリカのニューヨーク州に本社を置くファイザー社（Pfizer）が製造している「カバージェクト」は、男性器の陰茎部分に注射するEDの外用薬です。カバージェクトの有効成分であるアルプロスタジルは血管を拡張する効果があり、男性器内の血管が拡張されたことにより血流の量が増加して勃起を促します。EDは年齢に関係なく20代の若い方も起こります。日々のストレスや喫煙、不規則な食生活や運動不足など様々な原因があります。男性の勃起とは、性的興奮や刺激によりcGMP（環状グアノシンリン酸）が体内形成され、男性器付近の血管を拡張することにより、血液が男性器を満たす事で起こります。しかし、日常の生活で不要な勃起を抑制する酵素PED-5（ホスホジエステラーゼ5）の働きが強過ぎると性的興奮や刺激による本来の正常な勃起までcGMPを分解し抑制してしまうのです。カバージェクトは内服薬の治療薬とは違い男性器に直接注射する治療薬なので、副作用が少なく5分～20分ほどで効き始めて即効性に長けています。

本剤は即効性がありますので性行為の5分～20分ほど前に使用してください。消毒綿でカバージェクトの注射部を消毒します。注射をする際は血管を避けて、左右どちらかの男性器横側の中央部分に注射してください。注射後は薬液が注入されるまで10秒ほどそのままの状態をキープしてください。この時に痛みは発生しません。持続時間に個人差はございますが90分ほど効果が持続します。

有効成分であるアルプロスタジルは、身体の中の天然物質前立腺素E1と科学結合されると血管拡張作用が起こり、陰茎内の血管が拡張されて血液量が増加し勃起を促します。カバージェクトを男性器に注射したことにより、EDや加齢による衰えなどでお悩みの方でも安定した勃起が持続できる様になります。

内服薬のED治療薬に比べて副作用は少ないですが、カバージェクトを注射したことによって陰茎や睾丸や脚部や会陰（えいん）などに痛みが発生する可能性があります。また、膀胱の温熱感や血流が増大したことによる陰茎の赤みなどが報告されています。

局部使用薬なので内服薬ではございません。万が一口に含んでしまうと全身に毒副反応が起きて大変危険です。すぐにお近くの医療機関にご相談ください。カバージェクト使用後は運転や危険な作業は避けてください。一度使用した後は次に使用するまで24時間以上間隔を空けてから使用してください。女性妊娠期や哺乳期、オーラルセックスの場合は必ずコンドームを着用してください。

併用禁忌薬は特にございません。しかし、カバージェクトの有効成分であるアルプロスタジルに対してアレルギーをお持ちの方の使用はお控えください。また、常用しているお薬がある方や持病をお持ちの方は、使用される前に担当の医師に相談してください。

カバージェクトは2～8℃の温度下で2年間の保管が可能で、常温で25℃前後の温度下は1ヶ月の保管が可能です。保管する際は冷蔵庫での保管をおすすめしています。また、小さなお子様の手の届かない場所に保管してください。