エピデュオフォルテ

頬や口の周り、おでこなど人によって様々な場所にできてしまうなかなか治らないニキビ（尋常性ざ瘡）は、鏡を見るたび気になってしまい、ついつい触ってしまいますよね。洗顔料を変えたり生活習慣を見直したりなど、セルフケアで改善が見られない場合には、有効成分の入った外用薬のエピデュオフォルテが効果的でしょう。本剤はスイスのガルデルマ社（Galderma International）が開発・販売をし、アダパレンと過酸化ベンゾイルを配合しています。エピデュオフォルテは初期の白ニキビから、膨れ上がってしまったニキビまで治療が可能です。多少の副作用がある為、長期使用には向きませんが短期間で治したい場合におすすめです。尋常性ざ瘡には思春期に出るタイプと成人期以降に出るタイプの2パターンがあります。前者は額やこめかみ頬の部位に出る傾向があり、後者は口の周りや顎の部分に出る傾向があります。ともに性ホルモンの影響が原因ですが、不規則な生活や食事、誤ったスキンケア方法も原因・悪化の因子になりますので、生活習慣の見直しをすることもニキビの根本的な改善に繋がることでしょう。

顔面のニキビにのみ一日1回、洗顔後、適量を塗布してください。眼、口唇、鼻翼及び粘膜を避けるようにしましょう。もし、エピデュオフォルテが眼に入った場合は直ちに水で洗い流してください。日光など紫外線に当たることで皮膚刺激性が強くなる可能性がありますので、夕方から就寝前に使用することをおすすめします。治療開始してから3ヶ月以内に症状の改善が認められない場合には使用を中止してください。
※症状改善により本剤塗布の必要がなくなった場合は、塗布を中止し、漫然と長期にわたって使用しないでください。

エピデュオフォルテに配合された2つの有効成分の効果は、以下の内容です。

・アダパレン
ニキビの要因となるアクネ菌などの細菌が増えることを抑え、できはじめのニキビに効き目があります。炎症によって赤ニキビ（紅色丘疹）へと移行するのを防ぎます。

・過酸化ベンゾイル
抗菌作用によって、アクネ菌やブドウ球菌などの細菌の増殖を抑え、赤ニキビ（紅色丘疹）に膿がたまることで更に黄ニキビ（膿疱）へとに移行するのを防ぎます。また、毛穴に溜まったタンパク質を変性、角質細胞の結合を弱化、お肌のターンオーバーを促進します。

副作用には、皮膚疼痛、アレルギー性皮膚炎、紅斑、そう痒症、日光皮膚炎、 皮膚びらん、皮膚剥脱、眼瞼炎、眼瞼浮腫などがあります。

眼の周囲に使用する場合には眼に入らないように注意してください。切り傷、すり傷、湿疹のある皮膚への塗布は避けてください。過敏症や重度皮膚刺激感が認められた場合は、本剤の使用を中止してください。使用中に皮膚剥脱、紅斑、刺激感、腫脹等があらわれることがあります。紅斑や腫脹が顔面全体や頚部にまで及ぶ症例も報告されているので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には本剤の使用を中止するなど適切な処置を行ってください。日光または日焼けランプ等による過度の紫外線曝露を避けてください。

エピデュオフォルテの併用禁忌は特にありませんが、禁忌事項は以下の内容です。
・妊娠中の方のご使用は避けてください。妊娠中の使用に関する安全性は確立してません。
・授乳中の方は医師へご相談ください。
・幼児または12歳未満の小児に対する安全性は確立されてませんので、ご使用にならないでください。

直射日光や高温多湿を避けた場所へ保管してください。