プロクトNクリーム

プロテクトNクリームはバイエル社から販売されている痔やイボ痔の治療に用いられる外用薬タイプの治療薬です。2つの有効成分によって痔などの腫れや出血を抑える作用があります。1つめの成分ピバリン酸フルオコルトロンは強力な抗炎症作用を持ち、2つめの塩酸リグノカイン（リドカイン）は麻痺作用があり、痛みを伴うような腫れがあった場合に痛みを和らげる働きがあります。また、プロクトNクリームは外用薬ですので、患部に直接塗ることで即効力があります。痔に常に悩まされてるいる方は常備することで、突発的な痔の炎症を即座に治療することができます。従来の治療薬では改善することができなかった方におすすめします。

プロテクトNクリームは症状によって適宜増減可能ですが、通常一日1～3回患部に塗布します。清潔な手、または清潔なガーゼに取って塗布してください。1回の塗布量の目安として大人の人差し指の指先から第一関節までに乗る量が適量とされています。一日のうち、どのタイミングで塗布しても良いですが、入浴直後などの皮膚が柔らかくなっている時に塗ると効果的とされています。クリームをゴシゴシこするように強く塗ってしまうと、患部だけでなく周りの皮膚まで傷つけてしまい、皮膚のバリア機能を低下させることになり、症状を悪化させてしまう可能性があります。やさしくマッサージするように刺激をあたえないように塗り広げてください。

プロテクトNクリームに配合された塩酸リグノカイン（リドカイン）が、脳神経を伝わって脳へと伝わる痛みの信号を遮断することで痔の痛みをやわらげるが効果があります。また、ピバリン酸フルオコルトロンが、患部の炎症を強力に抑えます。このふたつの効果で痛みをやわらげながら炎症を抑えることができますので、効率的に症状を解消することができます。

副作用として局部のかゆみや発赤などの過敏症、下痢や便秘などの消化器症状、皮膚や陰部の真菌性感染症、ウイルス性および細菌性感染症などの感染症が報告されています。クリームの塗布後、体に異変を感じた場合はすぐに使用を中止してください。中止後も症状が改善されない場合は医師に相談してください。

プロテクトNクリームは以下の項目に注意してください。
・患部が化膿をしている場合は症状を悪化させてしまう可能性がありますので使用を控えてください。
・雑菌による感染症を防ぐため、キャップの周りについたクリームはふき取ってからキャップを戻してください。
・一度出したプロテクトNクリームをチューブに戻すことは絶対にしないでください。
・手を良く洗い、必ず清潔な手でクリームを取ってください。塗布後も指にクリームが残らないよう、手をよく洗ってください。
・ガーゼを使用する場合は、必ず毎回新しいガーゼを使用してください。
・使用前にウォシュレットを使うなどして患部を清潔な状態にしてからクリームを塗布するようにしてください。患部が濡れた状態では効果が半減してしまいます。水分はふき取ってから塗布してください。
・クリームが目に入らないように十分に注意してください。入ってしまった時はすぐに水でよく洗い流してください。痛みや腫れの症状が出た場合は必ず医師に相談してください。

プロテクトNクリームには併用禁忌薬が特にありませんが、配合された成分ピバリン酸フルオコルトロン、塩酸リグノカインにアレルギーのある方は絶対に使用しないでください。

プロテクトNクリームは温度や湿度に弱い医薬品ですので、高温多湿を避け、冷蔵庫などの直射日光に当たらない場所に保管してください。お子様の手の届かない場所に保管してください。