アリストコートA

ファイザー社（Pfizer）が製造から販売をしているアリストコートAは、軟膏タイプのステロイド外用薬（合成副腎皮質ホルモン）です。有効成分であるトリアムシノロンアセトニドには炎症を抑える効果があり、かゆみや痛みのある皮膚炎や湿疹などの治療に効果があります。外用薬の強さは中程度である為、陰部や顔などの皮膚の薄い箇所への使用ができるのも大きな利点と言えます。抗炎症作用がありますので、かゆみや痛みなどを感じる部位に適量を塗ることで皮膚症状を改善できます。他にも、アトピー性皮膚炎の原因である、免疫機能の異常な働きで起こるアレルギー反応を抑える効果があります。以前からアレルギーや蕁麻疹など、お肌の異常で悩んでいた方・塗り薬などを使用しても刺激が強すぎてお肌に合わなかった方におすすめです。

アリストコートAを適量手に取り、一日2～3回を目安に患部に優しく塗布してください。使用する前には手をしっかりと洗って、清潔な状態で使用してください。不衛生な環境で使用すると、細菌が入って症状を悪化させる可能性があります。

アリストコートAは、湿疹・皮膚炎群（進行性指掌角皮症、女子顔面黒皮症、ビダール苔癬、放射線皮膚炎、日光皮膚炎を含む）、皮膚そう痒症、痒疹群（蕁麻疹様苔癬、ストロフルス、固定蕁麻疹を含む）、虫さされ、乾癬、掌蹠膿疱症、紅斑症（多形滲出性紅斑、結節性紅斑、ダリエ遠心性環状紅斑）、紅皮症（悪性リンパ腫による紅皮症を含む）、皮膚粘膜症候群（ベーチェット病、アフタ性口内炎、慢性再発性アフタを含む）、薬疹・中毒疹、円形脱毛症、熱傷（瘢痕、ケロイドを含む）、凍瘡、天疱瘡群、ジューリング疱疹状皮膚炎、扁平苔癬、毛孔性紅色粃糠疹に効果が期待できます。

主な副作用としては、過敏症・お肌の赤み・そう痒症・皮膚の乾燥・細菌などのウィルスによる感染症などが報告されています。これらの症状は軽度であれば時間の経過と共に治まりますので安心してください。万が一、白内障や緑内障などの重篤な症状があらわれた場合は、使用を中止してお近くの病院に相談してください。

塗り忘れた場合は、気付いた時になるべく早くアリストコートAを塗ってください。しかし、次に塗る時間が近い場合は塗り忘れた分は塗らないでください。2回分を1度に使用しないでください。また、皮膚感染による湿疹や皮膚炎には使用しないでください。

本剤には併用禁忌があるので、以下の条件に該当する方は使用をお控えください。
・有効成分に対して過敏症の既往歴（アレルギー）がある方
・真菌や細菌などのウィルス皮膚感染症の方
・皮膚に潰瘍や凍傷や火傷の痕が残っている方
・湿疹性外耳道炎によって鼓膜に穴の開いている方
・妊娠または妊娠の可能性がある方
・単純ヘルペスや皮膚結核や帯状疱疹や水痘や種痘疹などの症状を患っている方
これら以外にも、持病をお持ちの方や常用しているお薬がある方は、担当の医師にアリストコートAを使用しても問題がないか確認をしてください。

直射日光を避けた涼しい場所にアリストコートAを保管してください。誤飲防止の為、小さなお子様やペットの手に届かない場所で保管してでください。また、品質を保つ為に、別の容器への移し替えなどはしないでください。