プレドニゾロン

プレドニゾロンの詳細

プレドニゾロンは、花粉症などのアレルギー症状やリウマチなどの関節痛の治療に効果がある合成副腎皮質ホルモン剤です。
商品名と同じ名前の有効成分プレドニゾロンが、抗炎症作用や免疫抑制作用を発揮することで各種炎症や免疫異常の改善をサポートします。
本剤はステロイド剤の中でも弱い部類に入るお薬です。
効果や副作用が比較的緩やかなので、安心して服用することができるでしょう。

要確認！

プレドニゾロンには、禁止表国際基準に該当する成分が含まれています。
公式競技大会などに出場する予定のある方は、ドーピング検査に影響が及ぶ可能性がある為、注意が必要です。
服用期間や用量について、事前にかかりつけの医師へ相談しておきましょう。

参考サイトについて

医療医薬品：プレドニゾロン

Wikipedia：プレドニゾロン

プレドニゾロンの服用方法

通常、成人の場合、一日5～60mgを1～4回に分けて服用してください。
年齢や症状により適切な用法・用量が異なりますので、専門の医師へ相談することを強く推奨します。

悪性リンパ腫の場合

抗悪性腫瘍剤との併用を前提として、一日100mg/m2（体表面積）まで服用できます。

川崎病の急性期の場合

一日2mg/kg（最大60mg）を3回に分けて服用してください。
発熱が見られる場合、熱が下がるまでは注射剤で治療し、解熱後にプレドニゾロンへ切り替えましょう。

プレドニゾロンの効果

花粉症などのアレルギー症状や関節リウマチなどのリウマチ性疾患の症状改善に効果的です。
有効成分プレドニゾロンが抗炎症作用及び免疫抑制作用を発揮し、様々な症状の原因となるホスホリパーゼA2やアラキドン酸の働きを抑えます。
適応症の詳細についてはこちらをご確認ください。

主な副作用

プレドニゾロンの主な副作用として、下痢、嘔吐、縦隔気腫、不眠、めまい、関節痛、月経異常、脂肪肝、発疹、ステロイド腎症などが報告されています。
重篤なものでは、感染症の憎悪、続発性副腎皮質機能不全、糖尿病、消化管潰瘍、精神変調、緑内障、血栓症、心筋梗塞、硬膜外脂肪腫、腱断裂などが挙げられていますが、頻度は分かっていません。
身体に異常があらわれた際は服用を中止し、速やかに医療機関を受診してください。

基本的な注意事項

配合されている成分に対して過敏症の既往歴がある方は、プレドニゾロンを服用できません。
事前に症状や適応についてしっかりと理解・検討し、他の方法による治療効果が期待できる場合には、本剤を服用しないでください。
局所的投与で十分な場合も、必ず局所療法を行うこととします。
服用期間中はなるべくストレスを避け、事故や手術などの際には増量するといった適切な処置を行いましょう。
プレドニゾロンの服用中に水痘もしくは麻疹に感染すると致命的な経過をたどる可能性がありますので、感染対策や経過観察を徹底し、疑わしい症状があらわれた場合には直ちに医療機関を受診してください。
なお、過去に水痘もしくは麻疹の既往歴がある方や予防接種を受けた経験がある方であっても、本剤の服用中は発症リスクがありますので同様の注意が必要です。
連用後に突然服用を止めると離脱症状があらわれる場合がある為、服用を中止する際は必ず徐々に減量していくようにしましょう。

特定の条件下における注意事項

副腎皮質ホルモン剤を投与されたB型肝炎ウイルスキャリアの方は、B型肝炎ウイルスの増殖による肝炎があらわれるケースがありますので、プレドニゾロンの服用期間中及び服用終了後はB型肝炎ウイルス増殖の徴候や症状の発現に注意しましょう。
異常が認められた場合には、専門の医師へご相談の上で適切な処置を行ってください。
本剤の長期もしくは大量投与中の方または、服用中止後6ヶ月以内の方は、免疫機能が低下している可能性があります。
生ワクチンの接種によりワクチン由来の感染を増強または、持続させる恐れがある為、接種はお控えください。
強皮症の方は、強皮症腎クリーゼの発現リスクを念頭に置き、血圧及び腎機能を慎重にモニターするなどして十分な経過観察を行いましょう。

プレドニゾロンの服用に注意が必要な方

これらの他にも、現在治療中の疾患などがある方は事前に必ずかかりつけの医師に相談してください。

プレドニゾロンと併用できないお薬

デスモプレシン酢酸塩水和物との併用は、低ナトリウム血症を発現する恐れがある為お控えください。

併用に注意が必要なお薬

これらの他にも、常用しているお薬やサプリメントなどがある方は、事前にかかりつけの医師に相談してください。

高温・多湿の場所を避け、直射日光の当たらない所に保管してください。
子供やペットの届かないところに保管ししっかりと管理してください。