シプロトル

抗アレルギー剤のシプロトルはConsernから販売されています。日本でも処方されている先発薬のペリアクチンと同じ成分シプロヘプタジン塩酸塩が含まれたジェネリック医薬品で、抗ヒスタミン作用と抗セロトニン作用を持っており、様々なアレルギー症状を抑えることに特化しております。また、この成分は眠気が強く出る特徴があり、睡眠改善薬のドリエルにも配合されています。かゆみが強くて眠れない場合は夜に服用すると眠気を促す効果が期待できます。アレルギーの発症には、基本的にヒスタミンという体内物質が関与しており、シプロトルはこのヒスタミンの受容体をブロックして、その働きを抑制することによってアレルギー症状を緩和する働きがもたらされます。主に皮膚疾患に伴うかゆみやアレルギー性の鼻炎、風邪の際に発生する咳嗽や鼻水、くしゃみなどを緩和に効果があります。豊富な使用実績がある第1世代抗ヒスタミン薬であることから、安全面においても信頼できるでしょう。また、ジェネリック医薬品ということもあり、先発薬よりも低価格で入手することができるのでコスト的にも非常に優しいお薬となっております。

成人の場合は一日1〜3回、1回4mgのシプロトルを服用してください。但し、年齢や症状により適宜増減されますので、状況によっては医師または薬剤師等にご相談ください。飲み忘れた際は、気が付いた時にできる限り早く飲むようお願いします。次に飲む時間が近い場合は、飲み忘れた分は飲まず、1回分を飛ばしてください。1回につき2回分を服用するようなことは絶対にしないでください。

シプロトルは、皮膚疾患に伴うかゆみや蕁麻疹・鼻炎・感冒によるくしゃみ、鼻水、咳などの症状を緩和する効果があります。H1受容体に拮抗してアレルギー症状を引き起こすヒスタミンの働きを抑制し、セロトニン受容体にも拮抗して、気管支平滑筋の収縮や炎症性浮腫の発生を抑えます。

副作用としては注意力の低下や発疹・眠気・いらつき・興奮・運動失調・意識レベルの低下・白血球の減少・紫斑・粘膜の乾燥・血小板減少・浮腫・食欲亢進・肝機能異常・鼻出血などが挙げられます。重度な場合だと、時間や場所などが分からなくなる錯乱状態に陥ったりすることや、存在しないものが見えるようになる幻覚症状、筋肉が発作的な収縮をする痙攣状態・発熱、咽頭痛、倦怠感などが伴う無顆粒球症などの症状があらわれる可能性もありますので、このような異常を感じた場合は直ちに服用を中止してお近くの病院で診察を受けてください。

シプロトルを服用した後は眠気を催すことがあるので、自動車の運転や危険な作業などは避けるようにしてください。アルコールとの併用については薬の鎮静作用を強める可能性がありますので、できる限り飲酒を控えてください。

以下の方は本剤を使用しないでください。
・閉塞隅角緑内障の方
・狭窄性胃潰瘍のある方
・幽門十二指腸閉塞のある方
・前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患のある方
・気管支喘息の急性発作時の方
・新生児、低出生体重児
・老齢の衰弱した方
・本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある方

以下の方は使用前に事前に必ずかかりつけの医師にご相談ください。
・心臓病の方
・高血圧症の方
・甲状腺機能亢進症の方
・喘息の方
・開放隅角緑内障の方
・眼圧亢進の方
・甲状腺機能亢進症のある方

シプロトルには飲み合わせに注意が必要な薬があります。
・中枢神経抑制剤（睡眠剤、鎮静剤、抗不安剤など）
・モノアミン酸化酵素阻害剤
・抗コリン作働薬
・選択的セロトニン再取り込み阻害剤

直射日光が当たる場所や高温・多湿の場所を避けて保管してください。また、誤飲を防ぐ為にも小さなお子様の手が届く範囲に保管しないようお願いします。