イベルメクチン（コビメクチン）

イベルメクチン（コビメクチン）は皮膚疾患の疥癬（かいせん）、腸管糞線虫症（ちょうかんふせんちゅうしょう）の原因となる寄生虫を駆除する治療薬です。本剤の有効成分イベルメクチンの本剤は世界的に知られ、日本でも多く処方されているストロメクトールのジェネリック医薬品です。糞線虫（ふせんちゅう）は気づかないうちに皮膚から人の体内に侵入し、小腸に寄生して数を増やしていきます。数が増えると共に強い腹痛、下痢、便秘などの症状を引き起こします。海外では抗菌作用、抗ウイルス作用、抗がん作用も報告され、様々な用途で幅広く活用されてます。

参考サイトについて

お薬ラボでは商品の説明書の和訳や以下のサイトなどを参考にして記載しております。
医療用医薬品：イベルメクチン
Wikipedia：イベルメクチン

新型コロナウイルス感染症に対する治療効果

新型コロナウイルス感染症に対してイベルメクチンを使用した治療を行った結果は以下の通りです。
患者数：18,931人
早期治療：76％（59-86％）
後期治療：46％（29-59％）
予防：85％（75-91％）
※以下の参考サイトを和訳しております。
※本剤の有効成分イベルメクチンは、アメリカ医師団体が行った臨床試験となります。
Ivermectin for COVID-19

追記：2022年9月26日に新型コロナウイルスの治療で国内の製薬会社興和より「主要評価項目で統計的有意差が認められなかった」という発表がありました。 その為現時点で国内では新型コロナ治療薬としての承認申請は検討されていません。 これまで上記のように国外では有効性を示す発表もありますが、先発薬の製薬会社メルクをはじめ、日本の厚生労働省、WHOではむやみな服用を控えるようにアナウンスされています。 服用の際は、医師や薬剤師など専門家にご相談の上、自身で判断いただき使用をお願いいたします。

イベルメクチン（コビメクチン）は症状により使用方法が異なります。
・腸管糞線虫症治療の場合
1回の服用で体重1kgあたりイベルメクチン200μgを2週間間隔で2回服用します。

・疥癬治療の場合
1回につきイベルメクチンとして体重1kgあたり約200μgを服用します。
※μgとはマイクログラム（mcg）になります。

いずれの場合も高脂肪食によって血中薬物濃度が上昇する恐れがある為、必ず空腹時にたっぷりのお水と一緒に服用してください。本剤を初めて服用する場合、服用後の体調の変化に十分ご注意ください。服用量や服用回数を増やしても効果に変わりはありません。

イベルメクチン（コビメクチン）の有効成分イベルメクチンには体内にいる寄生虫を麻痺させて死滅させる効果があります。

報告されている副作用として、腹痛、便秘、下痢、食欲不振、高熱、めまい、傾眠（けいみん）、貧血、好酸球数増加、無力症、疲労、低血圧、気管支喘息の増悪などが報告されています。これらの症状が強くあらわれた場合や、その他の異変を感じた場合はすぐに服用を中止してください。中止後も症状が改善されない場合は速やかにかかりつけ医師に相談してください。

ロア糸状虫の重度感染状態の方、HIV感染やHTLV-1感染などを含む易感染状態の方は、イベルメクチン（コビメクチン）の服用前にかかりつけ医師に相談してください。また、以下に該当する方の服用はできません。
・妊娠中、妊娠の可能性のある方または、授乳中の方
・イベルメクチンにアレルギーをお持ちの方

イベルメクチン（コビメクチン）に併用禁忌薬は指定されていませんが、現在医師から処方せんを出されている方はかかりつけ医師または、薬剤師に相談してください。

高温多湿、直射日光の当たる環境を避けて保管してください。お子様の誤飲を避ける為、お子様の手の届かない場所での管理保管を徹底してください。

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