プロバンサイン（多汗症）

Aspen社が販売しているプロバンサインは、ワキガや多汗症の方に人気のお薬ですが他にも胃腸炎や腸炎、膀胱炎など様々な治療に用いられています。有効成分のプロバンテリンは、抗コリン性鎮痙薬と呼ばれおり、神経伝達物質アセチルコリンの副感神経の刺激を弱める働きがあります。発汗・胃酸・尿などの体液分泌を抑えることで、身体に負担をかけることなく多汗の症状や夜尿症を改善することができます。ドラッグストアなどで購入できるスプレータイプや塗布タイプの制汗剤もありますが、プロバンサインはそういった商品とは違い、内服薬ですので脇だけではなく手のひらや顔など、全身の汗を抑えることができます。洋服の色が変わってしまう程汗が出てしまう、手汗がひどくて握手を求められないか不安、顔に汗をかきやすく化粧が崩れてしまうなど、汗を多くかいてしまうことで様々な悩みを抱えている人におすすめです。
※こちらの商品は発送時期によりパッケージ及びメーカーがArrow Pharma Pty Ltdに変更になる場合があります。予めご了承ください。

プロバンサインは用途によって飲み方が異なりますのでご注意ください。

【多汗症の治療に使用する場合】
基本的に一日3回たっぷりのお水またはぬるま湯と一緒に服用してください。胃の負担の少ないお薬ですので、吸収をよくする為に空腹時に服用することをおすすめします。症状に合わせて容量を増減することもありますが、基本的に1錠から服用を開始します。1錠で効果を感じない場合は2錠に増やすこともできますが、まずはピルカッターなどを利用して1.5錠にするなど、少ない量で調整することをおすすめします。もし2錠に増やしても効果を感じない場合、それ以上の増量は副作用が強く出てしまう危険がありますので自己判断で増量せずに必ず医師に相談をしてください。

【夜尿の治療に服用する場合】
夜、寝る前に2錠のお薬をたっぷりのお水またはぬるま湯と一緒に服用してください。

プロバンサインは、有効成分のプロバンテリンがアセチルコリンという汗を出す指令を出す伝達物質の働きを抑える効果があります。また、自律神経遮断作用が働き、筋肉の緊張を緩めることで多汗や夜尿を防ぐ効果があります。制汗剤などのように塗布した部分にだけ作用するのではなく、脇はもちろん、手や顔など全身に作用するのでとても便利です。

副作用として口の渇きや目の渇き、顔のほてりなどが報告されています。特にのどは乾きやすく喉を痛めてしまうことがありますので、水分を多くとったり飴をなめるなどして喉を潤す工夫をしてください。こうした症状はお薬が作用している証拠ですが、あまりに強く症状がでる場合やこれ以外の症状が続く場合は服用を中止してください。中止後も症状が改善されない場合は医師または薬剤師に相談をしてください。

妊娠中の方、妊娠の可能性のある方、授乳中の方は医師に相談をしてから服用を決めてください。プロバンサイン服用中が喉の渇きが現れやすくなりますので、水分を多く取るように心掛けてください。便秘になりやすくなることがあります。水分摂取はもちろん、食物繊維を多く取るなどして便秘対策も心掛けた食生活をおすすめします。規定量よりも多く服用したとしても、効果が強くなったり、症状が完治することはありません。思わぬ症状を引き起こしてしまうことがありますので規定量よりも多く服用するのは絶対におやめください。飲み忘れてしまった場合、飲み忘れに気付いたらすぐに服用してください。次回の服用時間が近い場合、服用し忘れた分は飲まずに次回分から服用してください。2回分を1回に服用することは絶対にしないよう注意してください。

三環系抗うつ剤や安定剤、フェノチアジン系薬剤を服用中の方は、抗コリン作用が増強されてしまう可能性があるため服用に注意が必要です。服用前に医師または薬剤師に相談をして服用を決めてください。大腸炎、前立腺肥大、緑内障の方はプロバンサインの服用はできません。

高温多湿や直射日光の当たる場所は避けて保管してください。