メプチン

大塚製薬が開発し、製造から販売をしているメプチンは錠剤タイプの気管支炎喘息治療薬です。喘息とは気管支に炎症が起こり、空気の通り道が狭くなることで息苦しいなどの症状があらわれてしまいます。そういった症状を和らげる為には気管支を拡張させる必要があります。気管支はβ2受容体という交感神経が刺激されることによって拡張されます。メプチンは有効成分であるプロカテロールが、気管支を拡張することにより呼吸困難などの息苦しさを緩和したり喘息の発作を予防します。近年の喘息の治療においては、副腎皮質ホルモン剤などを用いて症状を管理することが主流です。副腎とは、左右両側の腎臓の上についていて、人間が生命を維持する為に必要な約50種類のホルモンの器官のことをいいます。副腎皮質ホルモン剤を単体で使用する治療は少なくなってきていますが、吸入薬の使用が困難な方や喘息の長期管理薬として使用可能です。高齢者の方（特に認知症を発症している方）や小さなお子様は副腎皮質ホルモン剤が使用できない、もしくは副腎皮質ホルモン剤だけでコントロールできないので、そのような患者様におすすめです。

・成人
1回50mcg（2錠）を一日1回就寝前もしくは一日2回、朝と就寝前に使用をしてください。
・6歳以上の小児
1回25mcg（1錠）を一日1回就寝前もしくは一日2回、朝と就寝前に使用をしてください。

メプチンは気管を拡張して呼吸を楽にする治療薬です。一般的に、気管支喘息、慢性気管支炎、肺気腫、急性気管支炎の症状（息苦しさなど）を改善します。有効成分であるプロカテロールはβ2受容体を刺激して気管支を拡張することで、喘息の症状を緩和や喘息発作の予防に効果があります。

主な副作用として、動悸、頻脈、振戦、頭痛、吐き気、嘔吐、発疹、かゆみなどの報告があげられています。また、頻度不明な重篤な副作用としてアナフィラキシーなどの症状があらわれる可能性もあります。他にも明らかな体調の異変が起きた場合は、直ちに使用を中止して医師の診察を受けてください。

以下の方は使用前に必ず医師にご相談ください
・妊娠中や妊娠の可能性のある方や授乳中の方
・心疾患の方や甲状腺機能亢進症の方や糖尿病の方
・以前にメプチンもしくは他の治療薬を使用して、かゆみや発疹などアレルギー症状が出たことがある方
・高齢者の方
・高血圧の方
過度な使用は不整脈などを引き起こす恐れがある為、必ず使用量を守ってください。副腎皮質ホルモン剤との併用を基本としていて、症状が改善されてきた場合でも医師の指示なしで減量や使用の中止は行わないでください。

メプチンには併用禁忌があります。
・カテコールアミン製剤やアドレナリン、インプレナリン
不整脈や場合によっては心停止を引き起こす可能性があります。

・キサンチン誘導体やテオフィリン、アミノフィリン水和物やジプロフィリン
頻脈や不整脈や低カリウム血症などの副作用の症状が強く生じる可能性があります。

・副腎皮質ホルモン剤やベタメゾンやプレドニゾロン、利尿剤やフロセミド
血清カリウム値が減少して不整脈が生じる可能性があります。

※上記以外にも使用中の治療薬のある方は担当の医師に相談してから使用してください。

直射日光や高温高湿の場所は避けて、涼しい場所で保管してください。また、小さなお子様の手に届かない場所に保管してください。

関連リンク