性転換後のセックスについて

性別適合手術(SRS)には、男性から女性の身体になる女性化(MtF)と女性から男性の身体になる男性化(FtM)があります。
性別適合手術を検討中の方でも、そうでない方でも、手術後のセックスについての知識をお持ちの方は決して多くはないでしょう。
こちらのページでは、性別適合手術を受けた後の期間や手術後のセックスについて、どのような問題に直面するのか解説します。

手術後のセックスについて

性転換手術直後は丁寧なケアが重要まず始めに、女性化もしくは男性化の手術を受けた場合、どちらであっても手術後すぐにセックスを行うことはできません。
デリケートな手術ですので、時間をかけた丁寧なケアが非常に重要となります。
最低でも3ヶ月以上の安静が必要です。

では、性別ごとに詳しくご説明します。

女性化(MtF)のセックス

女性化の手術では、男性器を切除して疑似的な女性器(膣)を造り出します。
細かく分けると手術にもいくつか種類はありますが、一般的なのは陰茎反転法と呼ばれるものです。
まず、尿道と直腸の間をメスで切って睾丸を摘出し、根元の一部分を除いて陰茎を全て削ぎ落します。
それから残した陰茎の一部分を尿道と直腸の間にできたスペースに入れ込んで終了です。
その後は亀頭部分を陰核として扱い、パートナーとセックスを行うことも可能となります。

膣が塞がらないように毎日ダイレーションをする必要があるただし、手術後は造られた膣が塞がってしまわないよう、ダイレーションを実施する必要があります。
ダイレーションとは専用の器具を使用して膣口の形状を固定させる行為であり、毎日2~3回を最低でも3ヶ月以上は継続しなければなりません。
正しい方法で行い、膣口が安定すれば、愛するパートナーとの性生活を楽しむことができるようになるでしょう。
性別適合手術を受けた9割以上の方が「陰核に感覚があった」と答えたアンケート結果もありますので、疑似的な女性器でも快感を得ることは可能なのです。

男性化(FtM)のセックス

男性化の手術では、一般的に以下の手順で性器の形を造り変える陰茎形成手術を受けることになります。

乳腺摘出 子宮卵巣摘出 膣閉鎖 尿道延長 陰嚢形成 陰茎形成

手術の内容には個人差もありますが、共通して手術後の静養は必要です。

手術後1ヶ月程度は、患部や筋肉に痛みが生じる場合があります。
また、手術後2ヶ月程度は膣から軽度の出血やおりものがあらわれるケースがありますが、大抵は時間経過で徐々に治まりますのでご安心ください。
術後の経過に問題がなければ、6ヶ月~1年程度で縫合痕も目立たなくなるでしょう。

陰茎形成手術後3カ月は重い物の持ち上げやトレーニングは控える重い物を持ち上げたり、筋肉トレーニングのような激しい運動をしたりするのは、原則として手術後3ヶ月程度は控えた方が良いとされています。
そして、同じ期間中はパートナーとのセックスも推奨されておりません。
傷口が塞がるまでは特に、性感染症のリスクが高まるので大変危険です。
挿入を伴うセックスを安全に楽しむ為にも、性転換手術後はご自身の体調を気遣いながらゆっくりと身体を休めてください。

性転換後セックスの注意点

性転換後のセックスにおける注意点性転換後にセックスをすることは可能ですが、いくつか注意しなければならないことがあります。
女性化と男性化、それぞれの注意点を見ていきましょう。

女性化(MtF)の注意点

女性化の手術によって形成された女性器は、あくまでも疑似的に造られたものですので、女性の身体に存在する膣と全く同じ機能があるわけではありません。
分かりやすい違いの1つとして、膣内からの分泌液の量が非常に少ないです。
この分泌液は、口腔性交(オーラルセックス)や挿入を行う際に潤滑剤の役割を果たし、痛みや違和感を和らげる作用があります。
手術で造られた女性器の場合、性行為の中で十分な量の分泌液を自然に確保することは難しいので、必要に応じた潤滑ゼリーなどのアイテムの使用がおすすめです。女性化(MtF)の性転換後にセックスをする際は潤滑ゼリーの使用がおすすめ

挿入を伴うセックスを行った後には、内部の汚れが付着している可能性が高いので、相手の男性器をしっかりと洗ってもらいましょう。
また、手術によって造られた女性器にもおりものが発生しますが、女性のものと違い自浄作用がない為、1度付着するとこびりつきやすい特徴があります。
放置しておくと雑菌が繁殖し、性感染症などの原因となるので注意が必要です。

男性化(FtM)の注意点

男性化の手術後は、体内の免疫力が低下していることから性感染症を発症しやすい状態になってしまいます。
手術後3ヶ月程度は激しい運動やセックスを控えてください。
また、3ヶ月が経過した後でも、ファーストセックスはあまり激しくしないように心がけましょう。
潤滑剤を使用するなど、身体に極力負担が掛からない工夫が必要です。

男性ホルモンを投与した影響で性欲や食欲が増進される場合があります。
体型維持や日々の体調管理に気を配り、きちんと自己管理を行いましょう。

性転換で男性器を作っても精子は出ない女性化の場合と同様で、疑似的に造り出した男性器では、男性の身体に存在するものと全く同じパフォーマンスをすることはできません。
性的な興奮により肥大化することはありますが、精子が飛び出ることはありませんので、挿入を伴うセックスを終わらせるタイミングは自分と相手が満足した時となります。
互いの心と身体が満足できるセックスの形を、パートナーと共に探してみてください。

性転換後にも役立つ商品

性別適合手術を終えると、一時的に体内のホルモンバランスが乱れて様々な不調を招く原因となる恐れがあります。
それまで体内で自然に生成されていた微量な男性ホルモンもしくは女性ホルモンが、手術の過程でほとんど生成されなくなる為です。
医療機関でも、大抵の場合、手術後1年程度は継続的なホルモン治療を指示されます。
毎日の繊細な体調の変化に対応できるよう、お手元にホルモン剤を常備しておくと安心です。
お薬ラボでは、男性ホルモンを補充する医薬品としてテストステロン製剤のテストジェルセルノスジェル、女性ホルモンを補充する医薬品としてマレフェMTFプレマリンクリームなどをご用意しています。

また、性転換後の免疫力の低下やパートナーとのセックスがきっかけで性感染症に感染してしまうケースも考えられますので、ご自身で性感染症の検査ができる梅毒セルフテストカードクラミジア検査キットなどを準備するのもおすすめです。 他にも、元々の性とは異なるホルモン製剤を投与した影響で体臭に変化が起こる場合がある為、気になる方はプレモン石鹸プリックリーヒートクーリングシートのような体臭を抑えるデオドラント用品を用意しておくのも良いでしょう。

なお、これらの商品は性転換をしていない方でも利用できます。
詳細は各商品ページをご確認ください。

参考サイトについて

お薬ラボでは商品の説明書の和訳や以下のサイトなどを参考にして記載しております。

wikihow:性転換をする
Wikipedia:性別適合手術

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ソフィアバンコク

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