性病治療と医薬品

性感染症の種類

性病とは、現代では「性感染症」と呼ばれるようになりました。他にはSTD(Sexually Transmitted Diseases)、STI(Sexually Transmitted Infections)とも呼ばれ、ウイルスや細菌微生物を保有している方と、性行為を行うことで感染する病気です。性病・性感染症といっても種類はさまざまです。見やすいように表にしましたので、参考にしてください。

病名 症状 潜伏期間 治療薬
性器ヘルペス
男性
赤色のぶつぶつや水膨れが、陰茎、亀頭、包皮、お尻にある
女性
赤色のぶつぶつや水膨れが、膣の入り口、外陰、お尻にある
数週間 ゾビラックス
アシビルクリーム
クラミジア
男性
排尿時に、傷み、違和感、膿のような分泌物がでる
女性
不正出血、おりもの増加や違和感、下腹部が痛い
数週間 クラビット・ジェネリック
アジー
レボフロックス
クラミジア検査キット
淋病
男性
排尿時に、傷み、膿のような分泌物がでる
女性
不正出血、おりもの増加、下腹部の不快感や痛み
1~7日 アモキシリン
レボフロックス
アジー
淋病検査キット
トリコモナス症
男性
尿道痛、膿のような分泌物がでる
女性
性器の痒みや痛み、臭いの強いおりもの
数週間 ファシジン
梅毒
男性女性
性器にシコリや赤色のぶつぶつがある、潰傷、発熱
1~4年 アモキシリン
梅毒セルフテスト
いんきんたむし
男性女性
性器に痒みや水膨れ、発疹
数年 ラミシールスプレー
ラミシール・ジェネリック
尖圭コンジローマ
男性女性
性器や肛門周辺にイボがある
数ヶ月 アルダラクリーム
毛じらみ症
男性女性
性器に強い痒みや湿疹がある
1~31日 ニゾラルシャンプー

性器ヘルペス

性器ヘルペスは口唇ヘルペスと性器ヘルペスの2つの型があります

性器ヘルペスは、小さな水膨れが性器に集まった単純疱疹で患部に接触することにより感染する急性炎症皮膚疾患です。ヘルペスウイルスはお口の周辺に感染する口唇ヘルペス(HSV-1)と性器や肛門などに感染する性器ヘルペス(HSV-2)と2つの型があります。

口唇ヘルペスに感染してキスをしたり、性器を舐める行為をしますと、相手に感染してしまいます。逆に性器ヘルペスに感染して、相手が性器を舐めたり、性行為を行うと唇や性器に感染します。一度感染してしまうと、1年以内におよそ7割以上が再発すると言われています。母子感染予防で、出産時にヘルペスの病変部がある場合、帝王切開をすすめられているほど転移しやすい感染症です。

潜伏期間は3~10日くらいでピリピリと傷みを感じ、痒みを伴います。最初は小さい水膨れですが、膿のような分泌物がでるまで膨れます。その後、膿や血がでてきて瘡蓋となり次第に自然と治癒されてきます。内服薬にはゾビラックスなどがあり、患部が完治後も再発防止するために3~12ヶ月ほど服用することをオススメします。


クラミジア

クラミジアは細菌が性行為やオーラルセックスで感染する性感染症です

クラミジアとは、性行為や性行為に関わる行為によって感染し、国内では100万人を超える感染者がいるほどの性感染症です。その原因は2つあります。

1つめは、性に対してあまり知識のない若い世代の方々の性行為や口膣性交(性器などを舐める行為)や肛門性交など、パートナーを次々と変えて性行為をすることでクラミジア性感染症が拡大拡散しているのが現状です。
2つめは、自覚症状がなく感染に気付かないことが最大の原因です。

男性の場合は、風俗に行った際、お相手の咽喉に細菌が住み付き、オーラルセックスで感染するケースもあります。男性は尿道感染するので、排尿時に不快感や痒み、軽い発熱、膿のような分泌物がでます。
女性の場合は、子宮頸管に感染します。子宮頸管に炎症を起こすと、おりものの増加や不正出血がでたり、性行為に痛みがでたりします。

クラミジア感染者のおよそ2割の方が淋病に感染しているとされています。さらにHIVや他の性感染症に非常にかかりやすくなります。不特定多数の相手と性行為を避けることが何よりですが、性器に違和感や痛み、性行為後の不安があったりしたら早めに病院で診察を受けてください。ですが病院に行くことが恥ずかしく、人に相談できない方もたくさんいます。そのような方にはクラミジア検査キットで先ず診断することをオススメします。クラミジアの治療薬はクラビット・ジェネリックアジーレボフロックスなどがあります。


淋病

淋病は淋菌が性行為やオーラルセックス等で性器や肛門、咽喉に感染する性感染症です

淋病は、性行為や肛門性交、オーラルセックスなどで淋菌が性器や肛門、咽喉に感染する性感染症です。日本国内での感染者数は10,000人程と言われており、感染しても自覚症状があまりないので、感染は拡散していきます。

男性の場合は、尿道に感染するので排尿時、強い痛みや痒み、膿のような分泌物がでます。
女性の場合は、膣から子宮のあたりに感染し炎症を起こします。おりもの増加や異臭などの変化がありますが、およそ8割の女性に自覚症状がないといわれています。妊娠中に感染をすると、出産の際に赤ちゃんの両眼に淋菌が感染し、最悪の場合、失明する可能性があります。

淋菌は性器内だけに留まらず、血液や関節にまで活動を広げ、生命の危機的状況にまで至るおそれがありますので、性行為後に不快感や違和感があったら、すぐに病院で診断を受けてください。誰にも知られず、自宅で簡単に淋病の検査ができる淋病検査キットがありますので思い当たる性行為などがありましたら、早急に検査することをオススメします。治療薬はアモキシリンアジーなどがあります。


トリコモナス症

トリコモナス症は、性行為で性器に原虫が寄生し炎症を起こす感染症です

トリコモナス症とは、トリコモナスという原虫(大きさ0.1mg)が性行為で性器に寄生し、炎症をおこしてしまう感染症です。性行為が基本ですが、浴槽や便座、タオルや下着などで感染するケースもあります。子供から年配の方まで感染者の層が幅広いのが特徴です。

男性は、前立腺や精のうに寄生すると、尿道炎や前立腺炎になる場合もありますが、尿道感染ですと、おしっこをする際に、分泌物(膿)や強い痛みがでますが、そのまま原虫が流されて出ていくケースが多いようです。
女性の場合、原虫が膣や子宮頸管に寄生します。膣の構造上たまりやすいので、子宮に強い痛みや痒み、泡状で悪臭のおりものがでます。

自覚症状のない感染者は30%~50%と言われております。不妊症や流産(母子感染症)になってしまう確率が上がる前に、身に覚えがあるセックス、痛みや痒みを感じたら、病院で検査を受けるべきです。治療をせずにほったらかしにすることはしないようにして下さい。治療薬はファシジンなどがあります。


梅毒

梅毒は梅毒トレポネーマという病原菌が感染する性感染症です

梅毒は、「瘡毒(そうどく)」「微毒」とも呼ばれ、性行為やオーラルセックス、肛門性交などで梅毒トレポネーマという病原菌が感染する性感染症です。昭和15年に抗生物質ペニシリンの登場で梅毒感染者が減少しましたが、近年では、コンドームを付けない性交や複数人での性行為、肛門性交やオーラルセックスが世間一般で行われている影響もあり、再び感染が拡散しています。


感染した日

性行為などで感染した日から始まり、男女ともに症状はほぼ同じで、4期に分かれています。

矢印

第1期梅毒~約3週間後~

感染した箇所(性器、肛門、口や手など)の皮膚や粘膜に痛みや痒みはないですが、小さなしこりができます。その後、硬くなります。太ももの付け根あたりが腫れます。しこりや腫れは3週間ほどで治まります。

矢印

第2期梅毒~約3ヶ月後~

梅毒トレポネーマが血液に入っていき全身に拡散してきます。顔や手足などに痣や赤色のぶつぶつができます。また脱毛症状もでる場合があります。これらの症状は3ヶ月~約3年ほど続き、自然に治まります。ですが安心してはいけません。その後、しばらくの間、無症状がつづきます。

矢印

第3期梅毒~約3年以上~

皮下組織に大き目なしこりができます。
結節性梅毒疹、ゴム腫などと呼ばれます。

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第4期梅毒~末期症状~

心臓や血管、目などに重い症状がでてきます

第3期、第4期まで進行すると、症状が全身にまで広がり死に至る場合もあります。ですが医学の急激な発展により、最近ではあまり見られないようです。ご家庭で、誰にも知られず簡単に検査できる梅毒セルフテストがありますので、性行為後、違和感や不安がありましたらお試しください。治療薬はアモキシリンアジーなどがあります。

いんきんたむし

いんきんたむしは白癬菌に感染することで起こる皮膚感染症です

いんきんたむしは、水虫と同じ病原菌の白癬菌(はくせんきん)によって感染する、皮膚感染症です。「陰嚢湿疹(いんのうしっしん)」や「股部白線(こぶはくせん)」とも呼ばれます。

男性が多く感染するといわれていますが、白癬菌はジメジメした場所を好むので、特にサマーシーズンでストッキングやタイトなジーンズなどを穿いたりしますと、女性でもいんきんたむしに感染します。感染原因は、高温多湿な場所、サウナや銭湯、プール、タオルやマット、スリッパ、様式トイレなど様々な場所に潜んでいます。白癬菌が頭につけば「しらくも」、爪に入り込めば「爪白癬(つめはくせん)」、足の指にできれば「水虫」と身体の色々な箇所に感染します。

症状は痒みや感染部位がただれるのが特徴です。体温が高くなると痒みが強くなることあります。痒いからといって、むやみに掻いてしまうと流血してしまい、黒ずんで色素沈着を起こしてしまう場合もありますので、痒みを感じたら、直ぐに治療していきましょう。一度感染してしまいますと再発する可能性が高いので、数日で痒みが治まっても自己判断で中止せず、1ヶ月以上は治療するように心がけてください。治療薬には患部に直接吹き付けるラミシールスプレーや、内服薬のラミシール・ジェネリックなどがあります。


尖圭コンジローマ

尖圭コンジローマは性行為などでHPV(ヒトパピローマウイルス)またはヒト乳頭腫ウイルスに感染する性感染症です

尖圭コンジローマは、性行為や性行為に関わる行為で感染する性感染症で、HPV(ヒトパピローマウイルス)またはヒト乳頭腫ウイルスとも呼ばれます。このヒト乳頭腫ウイルスはたくさんの種類(100種類以上)が存在し、性感染症と種別されているのは6型と11型です。

感染したと思わる日から、およそ3ヶ月間潜伏します。軽度の痛みや痒みが稀にありますが、潜伏期間中は自覚症状があまりないので、気が付かないケースがほとんどです。また銭湯やサウナ、公衆トイレでも感染する場合があるので、衛生面で注意が必要です。およそ3ヶ月後から、特徴のある形が、感染部位に現れてきます。

よくいわれているのが、ニワトリのトサカのような形やカリフラワー状、または乳頭のような形です。一目見れば分かりますが、「フォアダイス」という生理現象と症状が似ている為、判断するのが難しいので、医者や専門医に診断してもらうことをオススメしています。 男性は陰茎・包皮・亀頭・陰嚢など、女性は膣・子宮頸部・陰唇などに症状がでますが、性行為に関わる行為(口膣性交や肛門性交)で口や唇、肛門に感染する可能性もあります。治療薬は外用薬のアルダラクリームがあります。治療を放置してしまうと、イボを切除(外科手術)しなくてはいけなくなるので、早期治療を心がけてください。


毛じらみ症

毛じらみ症とは寄生虫ケジラミ性行為などで感染する性感染症です

毛じらみ症とは寄生虫ケジラミ(1mm~2mmくらい)が性行為などによって感染する性感染症です。集中して毛が生えているところ全てに感染するので、肛門性交で肛門の毛に感染したり、オーラルセックスで髭などにも感染します。毛を好みますので、公共施設(プールや銭湯など)や共有する物(タオルなど)で感染するのも少なくありません。ケジラミは毛にしがみついて住みつき、皮膚に吸血して成長し、脱皮をします。メスの場合、毛根あたりに一度に30個ほどの卵を産み繁殖していきます。

感染して症状がでるまでには1ヶ月から2ヶ月ほどかかります。男女ともに症状は同じで、強い痒みや軽度な痛みがでてきます。人前でも掻いてしまうほど痒いとも言われています。

ですが、肉眼でケジラミや卵を見つけることができます。フケに似ていて間違えやすいので、気を付けてください。卵は指で潰すと「プチッ」という感覚がわかります。また、下着(特に白系)で確認することができます。ケジラミの糞が茶色の粉のようなものなので、付着しているのが分かり異常に気付くことができます。ケジラミに吸血された場合は出血して下着に付きますので、血尿や引っ掻き傷と間違える場合もあります。性器ではなく陰毛の接触によって感染するので、性感染予防で推奨されているコンドームの使用では全く意味がありません。治療法は、ケジラミが寄生した箇所の毛を全て剃ることが費用もかからず効果はありますが、治療薬を使用して完治することもできます。フケや痒みを抑える「ケトコナゾール」を配合したシャンプーのニゾラルシャンプーがオススメです。


性病とは?

性病は、性器を挿入すると感染するだけではなく、肛門性交(肛門への挿入)、口膣性交(性器を舐める行為)、所謂オーラルセックスで感染や拡散してしまいます。また、口や咽喉、目などにも感染する場合もあります。

性病はウイルスや細菌微生物を保有している方と性行為を行うことで感染性感染症は症状が身体にあられなくても進行し、不妊症の原因やHIVに感染しやすく、恐ろしい病気なので気を付けてないといけません。近年では、性に対しての知識がない若い年齢の方や複数の相手とコンドームを付けずに性行為を行ってしまい性感染症が世界で蔓延しているのが現状です。

「自分の身は自分で守る!」を心がけ、性器などに違和感があったら、早めに診察を受けるべきです。ですが、病院に行くことが恥ずかしい方は、先ず自宅で簡単に検査ができるクラミジア検査キット淋病検査キット梅毒セルフテストをオススメします。最愛なるパートナーとの性行為は素晴らしいものです。皆様が性についての知識をしっかりと持ち、安全安心に性行為が行われることが何よりです。