ラミシール

ラミシールの詳細

ラミシールは、アリルアミン系の抗真菌薬です。
いんきんたむしや水虫、カンジダ症などを引き起こす、皮膚に寄生する真菌の繁殖を抑制します。
スイスに本社を構える製薬会社ノバルティス社が開発を手掛けました。

お薬の特徴

ラミシールの有効成分テルビナフィン塩酸塩には、真菌の細胞膜を構成する物質エルゴステロールの含有量を減少させる作用があります。
外用薬では十分な治療効果が得られなかった方におすすめです。
周囲への感染を防ぐ為にも、早期の治療を目指しましょう。

成人の場合、一日1回125mgを食後に服用してください。
年齢や症状により適切な用法・用量が異なる場合がありますので、詳細は専門の医師へ相談しましょう。
なお、外用薬でも十分な治療が見込める方は使用できません。

服用時の注意点

基本的に、ラミシールは皮膚真菌症の治療に十分な経験を持つ医師の下で、本剤の投与が適切と判断された場合にのみ使用できるお薬です。
また、事前に添付文書を熟読して副作用のリスクを理解すると共に、異常が見られた際は速やかに医療機関を受診できるように備えておいてください。

ラミシールの効果

本剤は有効成分としてテルビナフィン塩酸塩を配合しており、皮膚糸状菌（トリコフィトン属、ミクロスポルム属、エピデルモフィトン属）、カンジダ属、スポロトリックス属、ホンセカエア属による以下の症状改善に効果的です。
※なお、手・足白癬は角質増殖型の方や趾間型で角化・浸軟の強い方、生毛部白癬は感染の部位及び範囲により外用抗真菌薬を適用できない方に限ります。

主な副作用

ラミシールの主な副作用として、肝機能異常、貧血、胃部不快感、めまい、頭痛、蕁麻疹、口渇、味覚異常、倦怠感、嘔吐などが報告されています。
重篤なものでは、重篤な肝機能障害、血球減少、無顆粒球症、血小板減少、中毒性表皮壊死融解症、急性全身性発疹性膿疱症、横紋筋融解症、アナフィラキシー、薬剤性過敏症症候群、亜急性皮膚エリテマトーデスなどが報告されていますが、頻度は分かっていません。
これらの他にも、身体に異常を感じた場合は速やかに服用を中止し、医療機関を受診してください。

ラミシールの服用に注意が必要な方

これらの他にも、現在治療中の疾患などがある方は事前に必ずかかりつけの医師へ相談しましょう。

基本的な注意事項

ラミシールの服用開始後は、重篤な肝機能障害の可能性に留意し、少なくとも2ヶ月間は月1回の肝機能検査を受診してください。
また、その後も定期的に検査や経過観察を行いましょう。
汎血球減少や無顆粒球症、血小板減少があらわれるケースがありますので、定期的に血液検査を受診受診してください。
副作用により、めまいや眠気などがあらわれる可能性がある為、服用後は自動車の運転を含む危険作業を控えましょう。

ラミシールの併用禁忌

ラミシールの併用禁忌薬は、現在報告されておりません。

併用に注意が必要なお薬

これらの他にも、常用しているお薬やサプリメントなどがある方は、事前にかかりつけの医師に相談してください。

直射日光の当たる場所や湿気の多い場所、高温の場所を避けて保管してください。
小さなお子様やペットの手が届かない場所で保管してください。
分割した錠剤は清潔な状態で保管し、なるべく早く服用してください。

参考サイトについて

お薬ラボでは商品の説明書の和訳や以下のサイトなどを参考にして記載しております。

医療医薬品：テルビナフィン塩酸塩

Wikipedia：テルビナフィン

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