アルダラクリーム

アルダラクリームの詳細

アルダラクリームは、尖圭コンジローマや日光角化症の治療薬です。
一日1回患部へ塗布することで、ウイルスの増殖を防いで症状を鎮めます。
メダ社（Meda Pharma ilac San Ve Tic Ltd Sti.）が開発を手掛けました。

尖圭コンジローマとは？

尖圭コンジローマはウイルス性の性感染症です。
性行為などによってヒトパピローマウイルス（HPV）に感染すると、性器や肛門に特徴的な丘疹が多数あらわれます。
人によっては重症化するケースもありますので、アルダラクリームなどの治療薬を常備しておくと安心です。

アルダラクリームの使用方法

アルダラクリームは、症状により用法・用量が異なります。
詳細は専門の医師や薬剤師へご相談ください。
なお、塗布した部位やその周辺に、永続的な色素沈着や色素脱失があらわれる可能性があります。
使用後は、手指に残った薬剤を石鹸と流水（温水も可）でしっかりと洗い落としましょう。

尖圭コンジローマ（外性器もしくは肛門周囲に限る）

就寝前に適量を患部へ塗布してください。
使用頻度の目安は週3回（一日1回）、使用期間は最大で16週間までです。
起床後（塗布してから6～10時間が目安）に石鹸と流水（温水も可）で薬剤を洗い落としましょう。
外性器または、肛門周囲の疣贅（ウイルス性のいぼ）以外には使用できません。
パートナーの方への影響を考慮し、アルダラクリームを塗布した状態での性行為はお控えください。

日光角化症（顔面もしくは禿頭部に限る）

就寝前に適量を患部へ塗布してください。
使用頻度の目安は週3回（一日1回）です。
起床後（塗布してから8時間が目安）に石鹸と流水（温水も可）で薬剤を洗い落としましょう。
4週間に渡って継続使用した場合、次の4週間は休薬期間として経過観察を実施してください。
効果が不十分と感じた際は、休薬期間後、更に4週間使用しましょう。
その後も症状が改善されなかった場合には、アルダラクリームの使用を中止して他の適切な治療方法へ切り替えてください。
本剤による治療が終了しても、必要に応じて医師の診察を受診しましょう。
なお、日焼けによる炎症などが見られる際は、それらが消失するまで本剤を使用してはいけません。

アルダラクリームの効果

アルダラクリームは、尖圭コンジローマや日光角化症の改善に効果的です。
有効成分イミキモドが、IFN-α（インターフェロン）というタンパク質を生成することでウイルスの増殖を抑制します。

主な副作用

アルダラクリームの主な副作用として、湿疹、出血、炎症、色素沈着、感覚異常、頭痛、倦怠感、下痢、発熱、関節痛などの症状が報告されております。
重篤なものでは、重篤な潰瘍、びらん、紅斑、浮腫、皮膚障害、排尿困難などが報告されていますが、頻度は分かっていません。
これらの他にも、身体に異常があらわれた際は服用を中止し、速やかに医療機関を受診してください。

アルダラクリームの使用に注意が必要な方

これらの他にも、現在治療中の疾患などがある方は、必ず事前にかかりつけの医師に相談してください。

基本的な注意事項

尿道、腟内、子宮頸部、直腸及び肛門内、創傷面には、アルダラクリームを使用できません。
塗布した部位を絆創膏やテープなどで密封しないでください。
本剤の使用後、インフルエンザ様症状（悪寒、発熱、筋肉痛など）があらわれた場合には、使用の中止を検討しましょう。
炎症初見（薬剤治療後や外科的治療後など）がある方は、炎症を悪化させる恐れがある為、それらが完全に回復するまで本剤を使用しないでください。
過度な使用は副作用の発現リスクを高めますのでお控えください。
アルダラクリームに含まれる油脂性成分は、避妊用ラテックスゴム製品（コンドームなど）の品質を劣化・破損させる可能性がある為、該当製品との併用は避けるようにしましょう。
目や口唇、鼻孔に薬剤が付着しないようご注意ください。

アルダラクリームと併用できないお薬

本剤の併用禁忌薬は、現在報告されておりません。

併用に注意が必要なお薬

本剤の併用禁忌薬は、現在報告されておりません。
ただし、常用しているお薬やサプリメントなどがある方は、事前にかかりつけの医師に相談してください。

高温・多湿の場所を避け、直射日光の当たらない所に保管してください。
子供やペットの届かないところに保管ししっかりと管理してください。

参考サイトについて

お薬ラボでは商品の説明書の和訳や以下のサイトなどを参考にして記載しております。

医療医薬品：イミキモド

Wikipedia：イミキモド

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