ニゾラールクリーム

ジョンソン・エンド・ジョンソン社のグループ会社であるヤンセンファーマ社（Janssen Pharmaceutica N.V.）が開発・販売したニゾラールクリームは、イダゾール系抗真菌薬です。患部に直接塗る外用薬で、高い殺菌効果はもちろん副作用が少ないので世界的にも人気があり、長年支持を得ている人気商品です。有効成分であるケトコナゾールは即効性に優れており、患部に直接作用することで真菌の増殖を抑えて、皮膚の赤みやかゆみなどの症状を緩和します。皮膚糸状菌（ひふしじょうきん）という真菌による皮膚炎である白癬は、足に感染すると足白癬（水虫）、股間に感染すると股部白癬（いんきんたむし）となり、強いかゆみや水ぶくれができます。また、常在菌が免疫力の低下などにより増殖するガンジダ症は、性器周辺に非常に強いかゆみが出たり白っぽいおりものが出ます。このような不快な症状の改善はもちろん、背中などにできるブツブツなどの脂漏性皮膚炎にも効果が期待できます。症状を感じながら放置してしまうと悪化する一方となり、家族やパートナーにも感染してしまう恐れがあります。また、かゆみなどの症状がなくなったことで完治したと思い治療を途中で止めてしまうと、再発してしまう可能性が高くなります。自己判断で中止せず、最低でも4週間は継続して使用することをおすすめします。

参考サイトについて

お薬ラボでは商品の説明書の和訳や以下のサイトなどを参考にして記載しております。
医療医薬品：ケトコナゾール
Wikipedia：ケトコナゾール

使用する時は必ず患部や手を清潔にしてください。症状によって使用方法が変わりますので、よく確認をしてから使用するようにしてください。
・水虫やカンジタ症、いんきんたむしなどの皮膚真菌症の場合
一日1回、清潔な状態にした患部に直接塗布します。
・脂漏性皮膚炎の場合
一日2回、患部に直接塗布します。
どの症状の場合も、お薬の使用を途中でやめてしまうと完治はせずに再発してしまいます。皮膚の生まれ変わりの周期であるターンオーバーを待つ為、二ゾラールクリームは最低でも4週間は継続して使用してください。

ニゾラールクリームは水虫やカンジダ症といった皮膚真菌症の治療に効果がある抗真菌薬です。有効成分である浸透力の高いケトコナゾールが真菌（カビ）の細胞を構成するエルゴステロールという物質の働きを阻害することで菌の増殖を抑え、様々な不快な症状を改善します。

副作用が少ないと言われておりますが、じんましんや皮膚のかゆみや赤み、ぴりぴりとした刺激がある、皮が剥がれるなどの報告があります。症状が悪化する場合や明らかな異常を感じた場合は、使用をただちに中止してください。中止後も症状が改善されない場合は、医師または薬剤師に相談してください。

ニゾラールクリームが目に入らないように注意して使用し、誤って目に入ってしまった場合は、水でよく洗い流してください。大量に塗ったり、塗布回数を増やしたからと言っても、治癒が早まるようなことはありません。必ず用法容量を守ってご使用ください。早い治癒の為には毎日欠かさずクリームを塗布することが大切なので、毎日忘れずに塗布してください。本剤に配合された成分にアレルギーのある方は使用することができません。授乳中、妊娠中、妊娠の可能性のある方は医師または薬剤師に相談してから使用を決めてください。

ニゾラールクリームに併用禁忌薬は特にありませんが、持病などで常用しているお薬のある方は担当の医師に確認をしてから使用してください。

直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい場所に保管してください。小さなお子様の手が届かないよう注意した場所に保管してください。使用期限の過ぎたクリームの使用はお控えください。

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