ゾビラックス

ゾビラックスの詳細

ゾビラックスは、多くの病院で採用されている抗ウイルス薬です。
有効成分としてアシクロビルを配合しており、その働きからDNAポリメラーゼ阻害薬とも呼ばれています。
世界有数の規模を持つイギリスの製薬会社グラクソスミスクライン社（GSK）が開発を手掛けました。

ヘルペスとは？

ヘルペスは、単純ヘルペスウイルス感染で起こる単純疱疹や水ぼうそう、帯状疱疹ウイルスによる帯状疱疹などを指します。
ウイルスが皮膚や粘膜で増殖し、痛みや痒みを引き起こすのです。
ゾビラックスの服用により、ウイルスDNA複製を阻害し、増殖を食い止めることができます。

ゾビラックスは、症状や年齢により適切な用法・用量が異なります。
詳細は専門の医師や薬剤師へご相談ください。
なお、本剤は主に免疫機能の低下を伴わない方に適応されます。
以下は、成人の場合の目安です。

単純疱疹

1回200mgを一日5回服用してください。
5日間服用しても十分な効果が得られなかった場合には、他の治療方法へ切り替えましょう。
ただし、初発型性器ヘルペスは重症化するケースがある為、最大で10日間まで使用可能です。

造血幹細胞移植における単純ヘルペスウイルス感染症（単純疱疹）の発症抑制

1回200mgを一日5回服用してください。
ゾビラックスの服用期間は造血幹細胞移植施行7日前～施行後35日までです。

帯状疱疹

1回800mgを一日5回服用してください。
原則として、皮疹出現後5日以内に飲み始めましょう。
7日間服用しても十分な効果が得られなかった場合には、他の治療方法へ切り替えでください。

ゾビラックスの効果

ゾビラックスは、単純疱疹や帯状疱疹、水痘（水ぼうそう）の症状改善などに効果的です。
有効成分アシクロビルが、ウイルスDNAの複製を阻害することで増殖を抑えます。

主な副作用

ゾビラックスの主な副作用として、下痢、嘔吐、頭痛、めまい、貧血、発疹、血尿、眠気、感情鈍麻、不整脈などが報告されています。
重篤なものでは、アナフィラキシー、無顆粒球症、血小板減少、急性腎障害、精神神経症状、中毒性表皮壊死融解症、無呼吸、間質性肺炎、肝機能障害、急性膵炎などが報告されていますが、頻度は分かっていません。
これらの他にも、身体に異常を感じた場合は速やかに服用を中止し、医療機関を受診してください。

ゾビラックスの服用に注意が必要な方

これらの他にも、現在治療中の疾患などがある方は、事前に必ずかかりつけの医師に相談してください。

基本的な注意事項

ゾビラックスは発病初期に近いほど効果が期待できるので、なるべく早く飲み始めるようにしましょう。
意識障害があらわれる可能性がある為、服用後は自動車の運転を含む危険作業をお控えください。
腎機能障害がある方は、特に意識障害があらわれやすい傾向にあります。

ゾビラックスと併用できないお薬

ゾビラックスの併用禁忌薬は、現在報告されておりません。

併用に注意が必要なお薬

これらの他にも、常用しているお薬やサプリメントなどがある方は、事前にかかりつけの医師へご相談ください。

高温・多湿の場所を避け、直射日光の当たらない所に保管してください。
子供やペットの届かないところに保管ししっかりと管理してください。
分割した錠剤は清潔な状態で保管し、なるべく早く服用してください。

参考サイトについて

お薬ラボでは、商品の説明書の和訳や以下のサイトなどを参考に情報を記載しております。

医療用医薬品：アシクロビル

Wikipedia：アシクロビル

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