ゾクラー（クラリスロマイシン）

シプラ社（Cipla）が製造をしたゾクラーは、細菌感染症に悩んでいる方が気軽に治療できるように開発されたマクロライド系の抗生物質です。世界的にも有名なクラリスやクラリシッドと同じ有効成分クラリスロマイシンが含まれたジェネリック医薬品であることから、細菌のたんぱく質の生成を阻害し、増殖を抑えることで治療が行えます。感染率の高い性感染症の1つであるクラミジアは、症状があらわれずに潜伏している期間が非常に長い為、知らず知らずのうちに相手にうつしてしまうということもあり、非常に厄介な病気です。症状があらわれた場合は自分の性器を医師に見せなければならないという点もあり、抵抗感がある方も多いと思われます。また、性感染症以外にもマイコプラズマ、慢性気管支炎、皮膚感染症、ピロリ菌などに適用があります。不安な症状や違和感を感じた際は、併用注意薬などをご確認の上、早急に治療を開始しましょう。

参考サイトについて

お薬ラボでは商品の説明書の和訳や以下のサイトなどを参考にして記載しております。
医療医薬品：クラリスロマイシン
Wikipedia：クラリスロマイシン

ゾクラーには250mg、500mgの2種類が販売されています。服用の際は1回につき500mgを朝と晩の2回に分けて服用してください。また、服用の際は最低でも7日から14日を目安に飲み続けるようにしてください。食事に関する制限などはありませんが、血中濃度を一定状態に保つ為、毎日決まった時間に服用することを推奨しております。

ゾクラーに含まれているクラリスロマイシンは、細菌感染による感染症の治療に使用されるマクロライド系の抗生物質となっており、効果は先発薬とほぼ変わりありません。基本的にはクラミジアなどの性感染症の治療に用いられる薬となっておりますが、その他にも様々な細菌感染症に効果があります。代表的な症状としては、マイコプラズマや慢性気管支炎、非結核性抗酸菌、咽頭炎、副鼻腔炎、ピロリ菌、皮膚感染症など多くの細菌感染症にも効果があります。細菌はリポゾームという器官が分泌するタンパク質を原料として細胞分裂を行い、増殖をします。ゾクラーにはこのリポゾームの働きを抑制する作用があり、細菌の死滅と抗菌などに効果を発揮するのです。

副作用に関しても他の薬と比べて比較的少ないと言われておりますが、代表的なものとしては腹痛や下痢などの胃腸症状があらわれる方もいらっしゃいます。また、非常に稀ですが重篤な副作用としては、皮膚に発進や水ぶくれなどができる症状があらわれたり、口の中のただれることや、発熱や目の充血などの症状があらわれたりする場合があります。このような症状があらわれた場合は直ちに服用を中止して専門の医師の診察を受けてください。

下記に該当する方はご自身の判断で服用しないよう注意が必要です。
・過去にクラリスロマイシンに対して過敏症の既往歴がある方
・別のマクロライド系薬剤に対して過敏症の既往歴がある方
・肝機能障害などを患っている方
・腎臓機能に障害を患っている方
・心疾患などを患っている方
・高齢者の方

ゾクラーにはいくつか飲み合わせの悪いお薬があります。
・統合失調症などの治療薬
・エルゴタミンを含んだお薬
・オレキシン受容体拮抗薬
・タダラフィルを含んだお薬
・C型慢性肝炎1型の治療薬
これら薬は心臓や血管などに悪影響を与えたり、悪心・下痢・嘔吐などの副作用が強くあらわれたりする可能性があります。また、他の薬の効果を強めてしまい、身体に強い負担をかけることにも繋がりますので、上記の薬を服用している方や、よく分からない方は必ず事前に専門の医師または薬剤師などにご相談ください。

高温・多湿の場所や、直射日光の当たる場所を避け、小さなお子様の手が届かない範囲の場所へ保管してください。