クリザンタ（超低用量ピル）

シプラ社が開発したクリザンタは、ホルモン含有量の少ない超低用量ピルです。先発薬ヤスミンのジェネリックで黄色の錠剤が特徴の経口避妊薬です。クリザンタの有効成分であるドロスピレノンとエチニルエストラジオールは、女性ホルモンの体内分泌を緩やかにする作用により排卵を抑えて、子宮頚管粘膜液の性状の変化により精子の子宮内侵入を防ぎ、子宮内膜の変化によって受精卵の着床を抑えることで、高い避妊効果を得られます。更に、卵子や子宮を休ませることで、生理に伴う下腹部痛・生理中のイライラ感・うつや脱力感など、様々な生理の症状の緩和に効果があります。また、痛みの原因となる物質の発生を抑えることで生理周期を安定させる効果、男性ホルモンを抑制することによりニキビや多毛症にも効果があると言われています。生理中の症状は、人によっては仕事や日常生活にも支障をきたすことがあります。クリザンタは身体に優しい低用量ピルで生理のつらい症状を和らげるので、女性にとって頼もしい医薬品です。

参考サイトについて

お薬ラボでは商品の説明書の和訳や以下のサイトなどを参考にして記載しております。
医療用医薬品：ドロスピレノン,エチニルエストラジオール
Wikipedia：ドロスピレノン
Wikipedia：エチニルエストラジオール

生理開始日の24時間以内から、毎日同じ時間に一日1回1錠を服用してください。生理開始日を一日目として、シートの1番から順番に21日間連続で服用してください。21日間連続で服用した後は、7日間の休薬期間をとり、29日目から新しいシートの1から順番に継続して服用してください。休薬期間中に軽い出血（消退出血）があらわれますが、出血の継続に関わらず29日目から新しいシートの服用を開始してください。しかし、出血が異常に多かったり出血が全くない場合は、早めに医師の診察を受けることをおすすめします。クリザンタを飲み忘れると避妊効果が減少し、妊娠のリスクが高まります。万が一、飲み忘れた場合は忘れた分を直ちに服用してください。翌日に気付いた場合も直ちに前日分を服用し、当日分は通常の定時に服用してください。飲み忘れの期間が長い場合や服用を中止すると、間もなく自然な排卵と生理が戻り、妊娠が可能になります。

本剤は高い避妊効果を得られる超低用量ピルです。クリザンタの有効成分であるドロスピレノンとエチニルエストラジオールは、排卵を抑えて精子が子宮内に侵入するのを防ぎ、受精卵の着床を抑えることで高い避妊効果を得られます。生理痛などの月経困難症の改善や生理中のイライラ感など、生理の症状を緩和させる効果があります。他にも、生理周期を安定させる効果やニキビや多毛症にも効果を発揮します。

低用量ピルなので副作用は少ないと言われておりますが、悪心・嘔吐・頭痛・不正出血などがあります。ごく稀に、重篤な症状としては血栓症があげられます。クリザンタの服用後に異常な症状が出た場合は、服用を中止してお近くの病院に相談してください。

本剤には併用するにあたり注意が必要なお薬があるので、以下に当てはまる方はクリザンタを服用する前に医師に確認をしてください。
・血糖降下剤
耐糖能を低下させ、血糖降下剤の効果を弱める可能性があります。

・副腎皮質ホルモン、三環系抗うつ剤、セレギリン塩酸塩
これらのお薬の代謝を抑えてしまう可能性があります。

・テオフィリンやチザニジン塩酸塩
これらのお薬の代謝酸素CYP1A2を阻害する可能性があります。

・HIVプロテアーゼ阻害薬、非ヌクレオシド系逆転写酸素阻害剤
エチニルエストラジールのAUCが減少する可能性があります。

・ラモトリギン、モルヒネ、サリチル酸系抗炎症薬
これらのお薬の、グルクロン酸配合を促す可能性があります。

・セイヨウオトギリソウ（セント・ジョーンズ・ワート）含有食品
この食品は、薬物代謝酸素を誘導して本剤の代謝を促す可能性があります。

以下の方はクリザンタを服用できません。服用前に必ず確認をしてください。
・オムビタスビル水和物やパリタプレビル水和物やリトナビル配合剤を服用している方
・有効成分のドロスピレノンとエチニルエストラジオールに対しての敏感症の既往歴のある方
・35歳以上の方で一日に15本以上の喫煙する方
・高血圧の方
・妊娠中または妊娠の可能性がある方や授乳中の方
・重篤な腎障害または肝障害のある方
・血栓性要素のある方
・肺塞栓症や脳血管障害や冠動脈疾患またはその既往歴のある方

高温や湿気を避けて、直射日光の当たらない涼しい場所でクリザンタを保管ください。誤飲防止のため、小さなお子様やペットの手に届かない場所で保管してください。