ヤスミン（超低用量ピル）

ヤスミンの詳細

ヤスミンは、低用量ピルよりも身体への負担が少ない超低用量ピルです。
ドイツの大手製薬会社バイエル社から製造・販売されています。
配合されているドロスピレノンとエチニルエストラジオールは、それぞれ黄体ホルモンや卵胞ホルモンと酷似した働きをする成分です。
これらが体内における新たな女性ホルモンの分泌を抑制することで、排卵を起こりにくくさせます。
避妊や生理痛の軽減、生理周期の安定など、様々な効果が期待できるでしょう。

お薬の特徴

ヤスミンは超低用量ピルなので、副作用の発現リスクが低いです。
他のピルでつらい副作用に悩まされた経験がある方や、初めてホルモン剤を試すという方でも安心してご利用いただけます。
また、錠剤によって有効成分の含有量が異なる3相性ピルではなく、全ての錠剤に均一な量の有効成分が配合された1相性ピルなので、飲み間違える心配もありません。

参考サイトについて

医療用医薬品：ドロスピレノン,エチニルエストラジオール

Wikipedia：ドロスピレノン

Wikipedia：エチニルエストラジオール

ヤスミンの服用方法

一日1回1錠を毎日同じ時間に水または、ぬるま湯と一緒に服用してください。
ヤスミンは1相性ピルであり、錠剤全てに同じ量の成分が配合されていますので、飲む順番に指定はありません。
1シート分（21錠）を全て飲みきった翌日からの7日間は、お薬を飲まずに過ごす休薬期間です。
服用期間と休薬期間を合わせた計28日間を1サイクルとして、29日目からは新たなシートで次のサイクルを開始しましょう。

服用にあたって

新たにヤスミンを飲み始める方は、月経初日に最初の1錠を服用してください。
遅れてしまった場合には、避妊効果が薄れてしまう可能性がありますので、最初の1週間はホルモン製剤以外の避妊方法を併用しましょう。
飲み忘れた場合は、気付いた時点で飲み忘れた1錠を服用し、当日分の1錠も通常の服用時間に摂取してください。
二日以上の飲み忘れがあった場合には、数日分を一気に摂取するのではなく、気付いた時点で前日分の1錠のみを服用しましょう。

ヤスミンの効果

ヤスミンは避妊や生理痛の軽減、生理周期の安定といった効果が期待できるお薬です。
有効成分のドロスピレノン（黄体ホルモン）とエチニルエストラジオール（卵胞ホルモン）を体外から補充することで、女性ホルモンの分泌が抑えられ、排卵が起こりにくくなります。

主な副作用

ヤスミンの主な副作用として、嘔吐、下痢、不正出血、動悸、貧血、外陰部腟カンジダ症、乳房通、めまい、抑うつ気分、蕁麻疹などの症状が報告されています。

重篤な副作用

ヤスミン服用時に稀に起こる重篤な副作用として、血栓症（血管内で血液が固まり、正常に流れなくなった状態）が報告されています。
下肢の疼痛、腫脹、しびれ、発赤、熱感、頭痛、嘔気、嘔吐といった血栓症が疑われる症状があらわれた場合には、例え軽度であっても直ちに服用を中止し、医療機関を受診してください。

基本的な注意事項

ヤスミンを服用する際は、事前の病歴調査や定期的な検診が必要です。
専門医に本剤を使用する旨を説明し、指示を仰いでください。
正しい手順で一定期間服用を続けても満足な効果を得られなかった場合には、別の治療方法への切り替えを検討しましょう。
服用期間中に、不正出血が長引いている、月経が止まった、通常よりも出血量が多く持続日数も長い、といった傾向が見られた場合には、かかりつけの医師へ相談して必要な検査を行った上で、服用継続の可否をご検討ください。

血栓症のリスクについて

ヤスミンの服用は、低用量ピルによる血栓症の発症リスクを十分に理解していることが前提となります。
認識が不十分なまま購入・服用してはいけません。
体を動かせない状態、顕著な血圧上昇、脱水といった血栓症を招きやすい状態にある方は、服用を中止するなど適切な措置を取ってください。
服用期間中に何らかの手術を行う場合は、血栓症の予防に細心の注意を払いましょう。
心血管系の副作用の発現リスクを低下させる為、服用期間中及びその前後の期間は喫煙をお控えください。

ヤスミンの服用に注意が必要な方

これらの他にも、現在治療中の疾患などがある方は事前に必ずかかりつけの医師に相談してください。

ヤスミンと併用できないお薬

ヤスミン以外の黄体ホルモンまたは、卵胞ホルモンを含有する薬剤（経口避妊剤など）とは併用できません。

併用に注意が必要なお薬

これらの他にも、常用しているお薬やサプリメントなどがある方は、事前にかかりつけの医師に相談してください。

高温・多湿の場所を避け、直射日光の当たらない所に保管してください。
子供やペットの届かないところに保管ししっかりと管理してください。