トラムセットジェネリック

トラムセットジェネリックは、Teva Pharma Belgium N.V./S.A./AG社が開発した痛み止めです。名前の通りトラムセットのジェネリック医薬品であり、低価格ながら先発薬とほぼ同等の効果が期待できます。有効成分の1つであるトラマドール塩酸塩は、医療現場において手術中に生じる痛覚やがんの疼痛といった強い痛みを和らげる目的で利用されているオピオイド系の鎮痛薬です。中枢神経に働きかけて痛みの伝達を妨げる作用と、脳内のセロトニン及びノルアドレナリンの濃度を高める作用を併せ持っています。もう1つの有効成分アセトアミノフェンは、風邪の諸症状や軽度の痛みを改善する際の第一選択薬として、幅広い場面で利用されている薬用成分です。単体で解熱・鎮痛の効能を持っており、副作用が少ないことでも知られています。トラムセットジェネリックは、これらの成分をバランス良く配合することで、確かな痛み止め効果と副作用リスクの軽減を両立している医薬品です。

参考サイトについて

お薬ラボでは商品の説明書の和訳や以下のサイトなどを参考にして記載しております。
医療用医薬品：トラマドール塩酸塩
医療用医薬品：アセトアミノフェン
Wikipedia：トラマドール
Wikipedia：アセトアミノフェン

トラムセットジェネリックは、年齢や症状によって用法・用量が異なります。詳細は専門の医師へご相談ください。下記のいずれの場合でも、空腹時の服用は推奨されていません。

・非がん性慢性疼痛
成人の場合、1回1錠を一日4回服用してください。1度服用してから次回分までは4時間以上の間隔を空けましょう。最大摂取量は1回2錠、一日8錠までです。

・抜歯後の疼痛
成人の場合、1回2錠を服用してください。追加で服用する際は前回分の服用から4時間以上の間隔を空けましょう。最大摂取量は1回2錠、一日8錠までです。

トラムセットジェネリックに含まれる有効成分トラマドール塩酸塩とアセトアミノフェンが、中枢神経などに作用して強い痛みを和らげます。非オピオイド鎮痛薬で治療困難な非がん性慢性疼痛や抜歯後の疼痛の緩和に効果的です。

主な副作用として、貧血、不眠症、浮動性めまい、頭痛、高血圧、胃の不快感、口内乾燥、発疹、倦怠感、血中CPK増加などが報告されています。重篤な副作用としては、ショック、アナフィラキシー、痙攣、意識消失、依存性、中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、急性汎発性発疹性膿疱症、間質性肺炎、間質性腎炎、急性腎障害、喘息発作の誘発、劇症肝炎、肝機能障害、黄疸、顆粒球減少症、呼吸抑制などが報告されています。その他にも、身体に異常があらわれた際は直ちに服用を中止し、医療機関を受診してください。

重篤な肝機能障害が起こる恐れがある為、高用量（アセトアミノフェンの一日総量が1500mg（本剤4錠）を超える）を長期服用する場合は定期的に肝機能などの確認を行ってください。非がん性慢性疼痛の緩和を目的に服用した際、服用開始から4週間を経過しても満足な効果が得られない場合には、他の適切な治療方法への切り替えを検討しましょう。また、本剤の服用を不要と判断した場合は、退薬症候の発現を防ぐ為、徐々に服用量を減らしていくようにしてください。本剤には2種類の有効成分が配合されているので、双方の副作用が発現する可能性があります。身体に異常があらわれた際は適切な措置を取りましょう。連用により薬物依存が生じる場合がある為、十分な経過観察を行ってください。副作用で眠気やめまい、意識消失を引き起こす恐れがあるので、服用期間中は自動車の運転を含めた危険を伴う機械の操作をしてはいけません。トラムセットジェネリックでの治療は、痛みや炎症などの根本的な原因を取り除く原因療法ではなく、一時的な症状緩和を目的とした対症療法です。呼吸抑制や肝不全を起こす恐れがある為、アルコールとの併用は控えましょう。

以下に該当する方は、トラムセットジェネリックを服用できません。
・本剤の成分に対して過敏症の既往歴がある方
・12歳未満の小児
・18歳未満で肥満の方
・閉塞性睡眠時無呼吸症候群がある方
・アルコール、睡眠剤、鎮痛剤、オピオイド鎮痛剤、向精神薬などによる急性中毒患者の方
・ナルメフェン塩酸塩を服用中の方または、服用中止後1週間以内の方
・治療による十分な管理のされていないてんかん患者の方
・消化性潰瘍がある方
・重篤な血液異常がある方
・重篤な肝機能障害または、腎機能障害がある方
・重篤な心機能不全がある方
・アスピリン喘息がある方または、その既往歴がある方
・重篤な肺疾患がある方
・授乳中の方

以下に該当する方の服用には注意が必要です。服用前に必ずかかりつけの医師にご相談ください。
・てんかんなどの痙攣性疾患がある方または、その既往歴がある方
・痙攣発作を起こしやすい要因がある方
・呼吸抑制状態にある方
・脳に器質的障害がある方
・薬物乱用または、薬物依存の傾向にある方
・オピオイド鎮痛剤に対して過敏症の既往歴がある方
・ショック状態にある方
・消化性潰瘍の既往歴がある方
・血液の異常または、その既往歴がある方
・出血傾向がある方
・心機能異常がある方
・気管支喘息がある方
・アルコール多量常飲者の方
・絶食や低栄養状態、摂食障害などによるグルタチオン欠乏または、脱水症状がある方
・腎機能障害または、その既往歴がある方
・肝機能障害または、その既往歴がある方
・妊娠中または、妊娠の可能性がある方

以下の薬剤は、トラムセットジェネリックと併用できません。
・MAO阻害剤
・ナルメフェン塩酸塩
・トラマドールまたは、アセトアミノフェンを含む他の薬剤

以下の薬剤との併用には注意が必要です。服用前に必ずかかりつけの医師や薬剤師にご相談ください。
・オピオイド鎮痛剤
・中枢神経抑制剤
・催眠鎮静剤等
・三環系抗うつ剤
・リネゾリド
・カルバマゼピン
・フェノバルビタール
・フェニトイン
・プリミドン
・リファンピシン
・イソニアジド
・キニジン
・クマリン系抗凝血剤
・ジゴキシン
・オンダンセトロン塩酸塩水和物
・ププレノルフィン
・ペンタゾシン
・エチニルエストラジオール含有製剤

直射日光、高温・多湿の場所を避けて保管してください。小さなお子様やペットによる誤飲を避ける為、手の届かない安全な場所に保管してください。記載された使用期限を過ぎた場合は、服用しないでください。錠剤を分割した場合は、外気に触れないように保管し、早めに服用してください。