ニューロフェン（イブプロフェン）

ニューロフェンは、Reckitt Benckiser（Thailand）Ltd社が開発した解熱鎮痛薬です。アメリカにおいて市販の鎮痛剤として親しまれているブルフェンのジェネリック医薬品であり、先発薬よりも低価格でありながらほぼ同等の効果・効能を実現しています。ニューロフェンの有効成分は、非ステロイド抗炎症薬（NSAID）に分類されているイブプロフェンです。怪我や病気によって細胞の損傷が発生した際、人間の体内ではプロスタグランジン（PG）と呼ばれる生理活性物質が生成されます。この物質が増えて活動が活発化することで痛みや発熱といった反応が引き起こされるのです。イブプロフェンには、プロスタグランジンの生成を助ける酵素シクロオキシゲナーゼ（COX）の働きを阻害する作用がある為、すでに発生したつらい症状を鎮める効果が期待できます。対症療法なので痛みや発熱の原因を完治させることはできませんが、不調による苦痛やストレスをどうにかしたい！という場合におすすめの商品です。

参考サイトについて

お薬ラボでは商品の説明書の和訳や以下のサイトなどを参考にして記載しております。
医療用医薬品：イブプロフェン
Wikipedia：イブプロフェン

ニューロフェンは、年齢や症状によって用法・用量が異なります。詳細は専門の医師へご相談ください。下記のいずれの場合でも、空腹時の服用は推奨されていません。

・急性上気道炎以外の症状の場合
成人は一日600mgを3回に分けて服用してください。小児は5～7歳であれば200～300mg、8～10歳であれば300～400mg、11～15歳であれば400～600mgを、それぞれ一日3回に分けて服用しましょう。

・急性上気道炎の場合
成人は1回200mgを目安に頓用してください。最大で一日2回、600mgまでしか服用できません。

ニューロフェンに含まれる有効成分イブプロフェンが、生理活性物質プロスタグランジン（PG）の生成を抑え、発熱や痛みなどの症状を緩和させます。関節リウマチ、関節痛及び関節炎、神経痛及び神経炎、背腰痛、頸腕症候群、子宮付属器炎、月経困難症、紅斑（結節性紅斑、多形滲出性紅斑、遠心性環状紅斑）、手術並びに外傷後の消炎及び鎮痛、急性上気道炎に対する解熱及び鎮痛に効果的です。

主な副作用として、血小板機能低下、嘔吐、腹痛、口渇、肝機能異常、発疹、感覚器の異常、頭痛、めまい、動悸などが報告されています。重篤なものでは、ショック、アナフィラキシー様症状、再生不良性貧血、溶血性貧血、無顆粒球症、血小板減少、消化性潰瘍、胃腸出血、潰瘍性大腸炎、中毒性表皮壊死融解症（Toxic Epidermal Necrolysis：TEN）、皮膚粘膜眼症候群（Stevens-Johnson症候群）、急性腎不全、間質性腎炎、ネフローゼ症候群、無菌性髄膜炎、肝機能障害、黄疸、喘息発作が報告されています。これらの他にも、身体に異常があらわれた際は直ちに服用を中止し、医療機関を受診してください。

ニューロフェンによる治療は、痛みや炎症などの根本的な原因を取り除く原因療法ではなく、一時的な症状緩和を目的とした対症療法です。長期間に渡って服用する場合は定期的に臨床検査を行い、異常が見られた際は服用量の減量や休薬期間を設けるなどの措置を取ってください。また、場合によっては薬物療法以外の治療も検討しましょう。急性疾患に対して本剤を使用する場合は、常に症状の程度を考慮しながら服用し、長期間に渡る摂取は避けてください。また、原因療法があればそちらを優先して実行しましょう。服用期間中は患者の状態を十分に観察し、副作用があらわれた場合にはすぐに適切な措置を行ってください。患者が高齢者や小児の場合は特に注意が必要です。摂取量を必要最小限に留め、慎重に服用するようにしましょう。他の消炎鎮痛剤との併用はなるべく控えてください。

以下に該当する方は、ニューロフェンを服用できません。
・配合されている成分に過敏症の既往歴がある方
・消化性潰瘍がある方
・重篤な血液の異常がある方
・重篤な肝機能障害または、腎機能障害がある方
・重篤な心機能障害がある方
・重篤な高血圧症がある方
・アスピリン喘息の方または、その既往歴がある方
・妊娠後期の女性の方

以下に該当する方の服用には注意が必要です。服用前に、必ずかかりつけの医師にご相談ください。
・非ステロイド性消炎鎮痛剤の長期投与による消化性潰瘍のある方で、本剤の長期投与が必要であり、かつミソプロストールによる治療を行っている方
・消化性潰瘍の既往歴がある方
・血液の異常または、その既往歴がある方
・出血傾向がある方
・肝機能障害または、その既往歴がある方
・腎機能障害または、その既往歴がある方及び腎血流量が低下している方
・心機能異常がある方
・高血圧症がある方
・気管支喘息がある方
・全身性エリテマトーデス（SLE）の方
・混合性結合組織病（MCTD）の方
・潰瘍性大腸炎の方
・クローン氏病の方
・感染症をお持ちの方
・妊娠中の方または、妊娠している可能性のある方
・授乳中の方
・高齢者の方
・小児

ジドブジンは、血友病患者において出血傾向が増強したとの報告があるので併用しないでください。また、ニューロフェンと以下の薬剤との併用には注意が必要です。必ず事前にかかりつけの医師へ相談してください。
・クマリン系抗凝血剤
・アスピリン製剤（抗血小板剤として服用している場合）
・抗凝血剤
・抗血小板剤
・選択的セロトニン再取り込み阻害剤（SSRI）
・リチウム製剤
・チアジド系利尿薬
・ACE阻害剤
・β遮断剤
・タクロリムス水和物
・ニューキノロン系抗菌剤
・メトトレキサート
・コレスチラミン
・スルホニル尿素系血糖降下剤
・CYP2C9阻害作用を有する薬剤

直射日光の当たる場所、高温・多湿の場所を避けて保管してください。小さなお子様やペットによる誤飲を避ける為、手の届かない安全な場所に保管してください。記載された使用期限を過ぎた場合は、服用しないでください。錠剤を分割した場合は、外気に触れないよう保管し、早めに服用してください。