足のむくみの原因について
足のむくみで悩んでいる女性はたくさんいます。デスクワークで長時間同じ姿勢の方や身体が冷えやすいという方は、むくみが発生しやすい状況です。生活習慣が良くないとむくみの原因になってしまいます。また、むくみがひどいのは病気の前兆の可能性もありますので、軽い気持ちで放置してしまうと重大な健康被害を及ぼす可能性もあります。
女性が足がむくむ原因とは
人によってむくみやすい場所は様々ありますが、その中でも特に多いのが足のむくみでしょう。
足がむくみやすい原因としては、血液の悪さや重力による影響も関係しております。
まず、下半身は心臓から遠くなっており、血液の流れが悪くなりやすい傾向があります。
元々、重力の影響で下半身に水が溜まりやすいところで、さらに血液の循環が悪くなると細胞と細胞の間に水が溜まってしまい、それがむくみの原因となってしまうのです。
立ち仕事や長時間同じ姿勢
立ち仕事やデスクワークなどは同じ姿勢が続きますので、下半身の血液やリンパ液などの循環が非常に悪くなってしまい、体内の水分が下半身に残って足がむくんでしまう原因の1つとなります。
また、介護が必要な高齢者になってくると、普段は寝たきりでずっと同じ姿勢となってしまうため、背中がむくみやすくなるとも言われております。
同じ体制というのは、どうしても身体の一部分だけを圧迫し続けることになりますので、血流が悪くなってしまいむくみやすくなってしまうのです。
女性特有のむくみ
男性よりも女性のほうが、むくみについての悩みを抱えている方が多い傾向があります。
通常、足から心臓へ血液を戻すためには、ふくらはぎがポンプのような役割となっております。
しかし、女性は男性に比べて筋力が低いため足から心臓に血液を戻すことが難しくなってしまい、血中の水分が下半身に停滞してむくんでしまうことが多いからです。
更に、女性は男性に比べて身体が冷えやすく、血流が悪くなってしまいがちです。
その結果、身体の中に溜まっている老廃物や余分な水分を上手く回収できず、むくみの原因となってしまうのです。
水分の過不足
一見、水分を摂らないようにすればむくみは改善できるようにも思えますが、水分が不足し過ぎてしまうと逆効果になります。
水の摂取不足によって起こる身体の異変は主に脱水症状となりますが、体内の水分が減ってしまうと血流が非常に悪くなってしまい、身体に必要な栄養素を届けることができなくなってしまいます。
また、血流が流れにくいことで体内の老廃物や必要がなくなった余分な水分も留まらせることになり、結果的に足のむくみへとつながってしまいます。
適度な水分補給は必ず必要ですので注意してください。
精神的なストレス
意外と知られていないのが、むくみとストレスの因果関係です。
むくみは身体の異変ですので、精神的な要因は関係ないと思われがちです。
人体にはコルチゾールと呼ばれるホルモン物質があり、これはストレスを感じることで多く分泌されるようになります。
コルチゾールは水分代謝に大きく関わっており、過剰に分泌されると水分の排出が上手くできなくなってしまいます。
さらに、コルチゾールが多く分泌されると、筋肉が弱くなってしまう作用もあるため、結果として血流が悪くなってむくみにつながってしまうのです。お薬の副作用
薬の副作用でむくみの症状があらわれるケースもあります。
- 非ステロイド性抗炎症薬
- カルシウム拮抗薬
- 抗生剤
- ACE阻害薬
など副作用として身体がむくんでしまう可能性があるのです。
これらのむくみは薬剤性浮腫と呼ばれています。
基本的に、一般の病院で診察を受けた際に、足がむくんでいるかどうかを調べることはありません。
病院で処方された薬の影響でむくんでいる可能性もありますので、そのような場合はすぐに受診した医師に相談しましょう。
疾患によるむくみ
むくみは基本的に体内の余分な水分が溜まってしまう症状となっておりますが、何らかの疾患が原因でむくんでしまう可能性もあります。
特に多いのが腎臓病を患っている方で、上手く体内の水分を排泄できずにむくんでしまうケースも多くあるでしょう。
尿が上手く排泄されず、身体がむくんでしまうような方は注意が必要です。
また、何らかの疾患によって身体がむくんでいる場合は、内臓全般がむくんでいる恐れもあります。
特に、肺がむくんでしまうと呼吸困難に陥り、生命に危険を及ぼす可能性もあります。
何日もずっとむくみが続くようであれば、一度詳しく検査を受けることをおすすめします。
食生活の乱れとお酒
偏った食生活をしているとむくみの原因になってしまいます。
日々の忙しさからついつい外食で済ませてしまう方も多いのではないでしょうか?
外食中心の食生活を送っていると、どうしても過剰に摂取してしまうのが塩分です。
塩分を摂りすぎると、体内の塩分の濃度を減少させるために通常時よりも水分を取り込むように脳が信号を送ります。
その結果、体内の余分な水分が溜まってしまいむくみへとつながってしまうのです。
お酒に含まれるアルコールもむくみの原因に関係してしまいます。
アルコールには利尿作用があるため、体内の水分が減少してしまい血液の濃度が上昇します。
上昇した血液の濃度を下げるために血管内に水分が取り込まれていき、この取り込まれた水分がむくみになってしまいます。
また、居酒屋などでお酒を飲む際に食べる料理は、基本的に味の濃い料理で合わせる機会が多くなるので塩分を過剰に摂取してしまいむくみができやすくなってしまいます。
むくみを放置する危険性
ほとんどのむくみは一過性のもので、一晩寝てしまえば解消されます。
こうしたむくみは心配いりませんが、実は病気が原因で起こっている危険なむくみもあるので、ひどいむくみを放置してしまうのは危険です。
簡単な判断項目として、次の症状に当てはまる場合は注意してください。
- むくみが何日も続く
- 足の血管がポコポコと出てきている
- 疲れやすい
- 息切れがする
このような症状がある場合、肝臓・腎臓の病気や心臓の病気が原因である可能性があります。
肝臓・腎臓に問題がある場合、水分が身体に溜まりやすくなるため足はもちろん全身がむくみやすくなります。
また、心臓に問題がある場合、血液を流す心臓の力が弱くなるため血行が悪くなり、むくみが続くのです。
ただのむくみと思わず、ひどいむくみが続く場合はセルフチェックを怠らず行い、身体からのサインを見逃さないようにしましょう。
関連ページ