足のむくみを即効で解消する方法について
足のむくみは女性にとって大きなコンプレックスです。
むくみによって体重が増加してしまい、実際の体重よりも太く見られてしまうこともあります。
足のむくみを即効で解消ができる方法を詳しくご説明します。
そもそもむくみってなに?
手足のむくみや顔のむくみというのは、誰もが一度は経験されたことがあるのではないでしょうか。
そもそも、むくみというのは正式名称があり、医学的な専門用語では【浮腫(ふしゅ)】と呼びます。
浮腫とは皮膚の下部に水が溜まった状態のことを指し、強い力で抑えたり圧迫したりすると、くっきりと痕が残ってしばらくは元に戻らない状態になります。
無理な体制で寝てしまった時に手や足に痕が残ってしまうことがありますが、これもむくみによるものとなります。
むくみが酷くて腫れぼったいような時は、正常な体重の5~10%ほどの水分が身体の中に溜まっている状態となります。
例えば40キロの人がむくんだ状態になると、42~44キロほどの体重になってしまうのです。
また、身体の中に溜まっている水分が体重の5%以上に満たない状態でも、潜在浮腫と呼ばれるむくみが存在しており、身体の中には徐々に水分が溜まって体重が増えていく場合もあります。
何らかの要因で身体の中に水が溜まってしまうと、むくんだ状態になってしまうということです。
即効で足のむくみの解消ができるマッサージ
足がむくんでしまった時は、簡単にできるマッサージを行うことをおすすめします。
5分間もあれば即効でケアすることができるので、日頃から意識してマッサージを行うことが大切です。
足のむくみを解消するツボなどもありますので、自分で時間がある時に押したりすれば、それだけでも効果を期待できるでしょう。
足のむくみに効くマッサージ
お風呂上がりなどで時間がある場合は、ボディクリームや乳液、オイルなどを使ってマッサージを行いましょう。
手のひらにクリームなどを取って、足先から足首までしっかりと塗りながらマッサージします。
足の指の間にもしっかりと塗って、ゆっくりと足首を回しながらほぐしていきましょう。
また、リンパマッサージもむくみを解消するためには効果的です。
リンパマッサージを行う場合は、あぐらをかいた状態で両手を太ももの付け根の部分に重ねましょう。
その後はゆっくりと圧力をかけて、リンパ節を5回ぐらい刺激します。
刺激する際は身体の表面を滑らしながら、血液を手で押し流すようなイメージで行うとより効果的です。
足の疲れに効くマッサージ
足の疲れを取る場合はツボを刺激するのが有効といえるでしょう。
足の裏には湧泉(ゆうせん)と呼ばれるツボがあり、場所は土踏まずから少しだけ真ん中よりの上部になります。
足の指をぐっと握った時に、最も窪んでいる場所です。
湧泉は万能のツボとなっており、むくみ解消はもちろん、身体全体の疲れを癒してくれます。
その他にも、足のすねの内側にある三陰交(さんいんこう)と呼ばれるツボや、すねの外側にある足の三里(さんり)と呼ばれるツボを刺激するのも効果的です。
三陰交は、くるぶしの一番出ている場所から指4本分ぐらい上の場所にあります。
足の三里は、膝の皿のくぼみから指4本分ぐらい下の、すねの外側にあります。
ご自身で色々押してみて試してみるのも良いでしょう。
休憩中にできる簡単マッサージ
仕事中などで思うように時間が取れずじっくりとマッサージすることができない場合は、ふくらはぎに存在する築賓(ちくひん)と呼ばれる即効ツボを刺激するのが良いでしょう。
築賓は、ふくらはぎの三分の一ぐらい下の場所から、中央にかけて親指でグッと指圧した際に、少しだけ痛みを伴うような場所にあります。
そこを指やちょうど良い太さの棒などでぐりぐりと刺激することで、足のむくみが解消したり血流を改善したりすることができます。
衣類の上からでも効果があるので、ほんの少しの時間がある時にお試しください。
日常生活からむくみを解消する
むくみの原因は様々ありますが、日常生活の中でちょっとしたことに気を配るだけで事前に予防することも可能となっています。
もちろん、既にむくんでしまった方でも、生活習慣を改めることでむくみを解消することは十分に可能です。
今回は、むくみを招いてしまう生活習慣をいくつかご紹介し、事前に注意するべき点などをご紹介していきたいと思います。
窮屈な衣類を避ける
窮屈な服装を着ていると、それだけで血管を圧迫してしまい血液の流れが悪くなってしまいます。
特に小さいサイズの靴下を履いたりベルトをきつく締めたりしてしまうと、部分的に圧迫されてピンポイントで足や下半身全体がむくんでしまう結果につながります。
ベルトは衣類がずり落ちない程度で少しだけ余裕を持って締めるようにして、靴下は必ず自分の足のサイズに合ったものを履くように心掛けましょう。
ぬるめのお湯でお風呂に入る
お風呂に入る際に、熱いお湯ではなくぬるめのお湯で入浴することもむくみを解消するためには重要なポイントとなっております。
40度を超える熱めのお湯だと、血管が収縮してしまい血液の流れが悪くなってしまいます。
湯船に入るのであれば、38度ぐらいのぬるめのお湯に浸かるようにして、もし湯船に入らないのであれば洗面器などにお湯を張って足湯をするのも良いでしょう。
入浴後にはマッサージなどをして血流を良くすれば、より一層むくみを解消することができるでしょう。
下半身を鍛える
ふくらはぎには心臓へ血液を戻すためのポンプのような役割が与えられています。
ふくらはぎの筋肉が弱ければ心臓に上手く血液を戻すことができず、下半身に老廃物や余計な水分が溜まりやすくなってしまうでしょう。
ふくらはぎの筋肉を鍛えることで血液の循環を良くし、むくみの解消にもつながります。
毎日、少しでも良いのでウォーキングやスクワットなどをしておけば、それだけでかなりむくみを抑えることができるようになるでしょう。
休憩中に足を高くする
同じ姿勢を保っていると、それだけで足の血流が悪くなってしまいます。
それは地球の重力が常に下を向いているからであり、どうしても下半身の血流が悪くなりがちです。
しかし、休憩中など少しの空き時間に足を高くしているだけでも、重力に対する負荷がかからなくなって血流の改善に効果があるのです。
足を高くすると楽になるのは、足だけにかかっていた負担を他の場所にも分散して、身体全体の血流を良くする効果があります。
生活習慣の改善
ここまでむくみと血流に関する因果関係を説明しましたが、血流を良くするために最も重要なのが規則正しい生活を送ることです。
睡眠不足や食事の偏りは、どうしても血液をドロドロにして血流を悪くしてしまいます。
血液の流れが悪くなれば、当然ですが身体全体がむくんでしまうでしょう。
二日酔いの時や睡眠不足の時は顔が腫れぼったくなっていたり、身体全体がむくんでいるような経験があると思います。
そういった症状を回避するためにも、しっかりとした睡眠をとってバランスの良い食事をするよう心掛けることが大切です。
むくみの解消に有効な栄養素といえばカリウムです。
カリウムは体内の電解質のバランスを整え、余分な水分を体外に排出する効果があります。
また、肝臓機能をサポートする食べ物もむくみの解消に大変有効とされています。
【カリウムが豊富な代表的な食べ物】
- 緑色の野菜(ピーマン,レタス,アスパラ,ブロッコリーなど)
- キノコ類
- ひじき
- サツマイモ
【肝臓機能をサポートする代表的な食べ物】
- アブラナ科の野菜(小松菜,チンゲン菜,ブロッコリーなど)
- 柑橘系の果物(レモン,ミカン,ライムなど)
- ガーリック
- くるみ
むくみを放置したことによる危険性
むくみを放置することであらわれる代表的な症状が水太りです。
通常は、消費カロリーが摂取カロリーに追い付かず脂肪が体内に溜まって太るというのが一般的ですが、むくみを放置することで慢性化し常にむくんだ状態で太って見えるようになってしまいます。
水太りを放置してしまうと肌荒れやくすみの原因にもなっており、女性にとっては天敵となるでしょう。
また、慢性的にむくんでいるということは内臓に何らかの疾患を抱えている可能性が高いでしょう。
肝臓や腎臓の病気を患っている可能性もあり、放置しておくと取り返しのつかない状態になってしまう恐れもあります。
他にも下肢静脈癌や心不全の原因となっている動脈硬化や心筋梗塞など、命に係わる重大な病気となってしまう可能性もあるので、むくみが慢性的に続く方は病院で診察を受けることをおすすめします。
治療薬で足のむくみを改善
どうしても普段の生活の中で、むくみを解消するための手法を実践できない場合もしくは、実践しても解消がされなかった場合は利尿剤でむくみを改善する方法もあります。
ラシックスやルプラック・ジェネリックなどむくみを改善する効果のある治療薬も販売されており、忙しくて病院に行けない方やマッサージをする暇もない方やマッサージをしても改善がされない方は、利尿剤に頼ってみるのも良いでしょう。
むくみを改善するための治療薬は有効成分が腎臓に働きかけて、むくみの原因となっている体内の余分な水分やナトリウムを尿と一緒に排泄させてくれる効果があります。
このような利尿剤などがむくみの改善には最も効果的と言われており、体内の余分な水分を効率よく排出させることが可能となっているのです。
飲み過ぎた翌日や睡眠不足でむくんでしまった時などに服用すれば、驚くほどむくみの改善につながります。
利尿剤は排尿を促して体内の水分を排出させる治療薬なので、頻繁にトイレに行きたくなる症状があらわれます。
必ずトイレにすぐに行ける環境で服用するよう心掛けてください。