ゾメット

ゾメットの詳細

ゾメットは、世界トップクラスの製薬会社インタスファーマ社が開発したビグアナイド系の血糖降下薬（BG薬）です。
有効成分であるメトホルミンを用いたお薬は2型糖尿病において最も効果の高い治療薬であると言われており、日本ではメトグルコ、メルビン、グリコランなどの商品名でも知られています。
この成分は奥の糖尿病治療薬の副作用として挙げられる乳酸アシドーシスの発現リスクが低い為、比較的安全性が高いです。
また、イギリスで行われた大規模な長期臨床試験で良好な成績が得られたことから、欧米では2型糖尿病の第一選択薬として広く用いられています。

お薬の特徴

ゾメットは2型糖尿病に対して有効な治療薬です。
2型糖尿病は主に遺伝や生活習慣の乱れによって発症し、血糖値が上昇することで倦怠感、頻尿、体重減少、手足の感覚の低下などの症状があらわれます。
治療せずに放置すると腎不全、失明、心筋梗塞、脳梗塞など、命に関わる合併症を引き起こす恐れがあるので大変危険です。
2型糖尿病の基本的な治療法は、食事や運動面などの生活習慣を改善することが第一で、これらのサポートとして投薬治療が行われます。
ゾメットは肝臓での糖の生成を抑える「糖新生抑制」、筋肉での糖分解を促進する「糖利用促進」、小腸での糖の吸収を抑える「糖吸収抑制」の3つの作用により、血糖値を下げる効果を発揮します。

参考サイトについて

医療用医薬品：メトホルミン

Wikipedia：メトホルミン

ゾメットの服用方法

成人の場合、飲み始めは一日の総摂取量を500mgとして、一日2～3回に分けてそれぞれ食後に服用してください。
その後は経過を観察しながら摂取量を調整できますが、ゾメットの最大摂取量は一日750mgまでです。
なお、中等度の腎機能障害がある方は少量から服用を開始し、服用期間中も腎機能の測定をこまめに実施するなど十分な経過観察を行いましょう。

ゾメットの効果

ゾメットに配合されている有効成分メトホルミンが、肝臓での糖の生成を抑制する作用、末梢組織への糖の取り込み及び分解を促進する作用、小腸での糖の吸収を抑制する作用を発揮することで血糖値を低下させる効果を発揮します。

主な副作用

ゾメットの主な副作用として、下痢、食欲不振、腹痛、嘔吐などの胃腸症状が報告されています。
重篤なものでは、乳酸アシドーシス、低血糖、肝機能障害、黄疸、 横紋筋融解症などが報告されていますが、頻度は分かっていません。
身体に異常があらわれた場合、直ちに服用を中止して医療機関を受診してください。

服用時の注意事項

ゾメットの服用は、一般的な食事療法や運動療法を実施しても満足な効果が得られなかった場合に初めて検討するようにしましょう。
低血糖の症状を起こす恐れがある為、服用後の高所作業や自動車の運転などの危険作業はお控えください。

ゾメットの服用に注意が必要な方

これらの他にも、現在治療中の疾患などがある方は事前に必ずかかりつけの医師に相談してください。

ゾメットとの併用に注意が必要なお薬

これらの他にも、現在治療している疾患や常用しているお薬がある方は、事前にかかりつけの医師に相談してください。

高温・多湿の場所を避け、直射日光の当たらない所にゾメットを保管してください。
子供やペットの届かないところに保管ししっかりと管理してください。
分割した錠剤は清潔な状態で保管し、なるべく早く服用してください。